そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

保健師図鑑1(九鬼さん) 無断キャンセル No show

一人、触れることを忘れていた精神科医師がいた。

一度しか診て貰ったことはないが、非常にインパクトの大きい医師だった。

悪い意味で、である(苦笑)仮に八木医師とする。

何故八木医師のところを受診するかに至ったかは、保健師九鬼さん(仮名)との

出会いに始まる。

三井クリニックでの治療に行き詰っていた私は、保健所から別のクリニックの紹介を

受けようと考えていた。

広報をチェックすると、最寄りの保健所の精神保健相談日は過ぎたばかり。

ちょうど一週間後に、バスで20分ほどのC保健所で相談を行われることがわかった。

最寄りの保健所で開催されるまで待っている精神的余裕はない。ともかく話だけでも

聞いて欲しい。

さっそくその離れた保健所に電話して、予約をする。

「次の精神保健相談に申し込みたいのですが」

「分かりました。では午後二時にいらして下さい。私は保健師の九鬼と申します」

 

一週間じりじりする思いで時を過ごし、約束の日にC保健所に行った。

保健所につき、九鬼保健師を呼び出してもらうと、九鬼保健師は面喰ったような、

戸惑ったような顔で言った。

「まさか、本当にいらっしゃるとは思わなかったから… 今日はあなたしか

予約が入っていなかったから、精神科の先生お呼びしていないのよ」

私は頭をがん、と殴られるような気がした。一週間、どんな思いでこの日を待っていたか。指折り数えて過ごして来たのに。

「大変申し訳ありません。医師はいませんが、私で良ければお話を伺います」

九鬼保健師に、現在までの経緯、今三井クリニックに掛かっているが

病状がはかばかしくないことなどあらいざらい相談した。

九鬼保健師はじっと耳を傾けてくれた。

「それは辛い思いをされましたね。安井さんのお宅からは少し離れてしまいますが、

この保健所のそばの八木クリニックにかかった患者さんが、良かったとおっしゃって

います」

確かに八木クリニックはバスを使わなくてはならない距離だ。しかし良くなるためなら

少しくらいバスにのるなど、取るにたらない事だ。

確かに予約を入れたのに、勝手に自分の中でキャンセル扱いしないで欲しい、と九鬼保健師に不満はあった。そんなに皆さん、約束を無断キャンセルしているのか?

とは言え、その場で九鬼さんの出来る範囲で真摯に、親身に対応してもらったと思っている。

 

今はコロナで保健所や保健師の役割が注目されているが、普段保健所・保健師とは

かかわりがあまりない人の方が多いのではないだろうか。

保健師の仕事は、地域で生活する乳幼児から高齢者、健康な人から病気や障がいを抱える人等、あらゆる人びとと地域全体の健康のため、対象や地域に応じた方法で展開されます」(全国保健師機関協議会 HPより)

地域で頼るとすれば、保健所・保健師だ。ただ、なかなか保健師も担当する地域が広く、対象が多すぎて手が回り切れていない感がある。

最初の精神保健相談でも保健師が同席したし、

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のちも何人かの保健師とやりとりをしているが、それは「保健師図鑑」で触れたい。