希死念慮4 自殺についての私見
希死念慮、自殺について長々と書いてきた。
自殺願望に苦しめられて来たのは確かだが、反面自殺は救いでも
あった。
うつ病患者が自殺を試みるのは絶望や悩み、苦しみから逃れるためだろう。
言い換えれば、今の苦悩に満ちた状態から逃れる救いの手段を自殺なのだ。
もし人間に永遠の命が与えられていたとして、うつを患った患者が
永遠に苦しみから解放されないとしたら、それこそ地獄だろう。
本当に自殺を遂行してしまうのはもちろん避けたいのだが
避難所として自殺を頭においておくのは(実際実行しないとしても)
私の場合かなりの救いとなった。
「いざとなれば自殺すればいい」「死んだらこの苦しみから解放される」
その考えが少し自分を楽にしてくれた。
苦しくて取り乱してどうしようもなくなった時、
刃物を自分の首筋に当てた。もしくは紐を手にした。「これにあと一行動
加えれば、もう苦しくなくなる」そう思うと、気持ちが少し落ち着き和らいだ。
切ったらおしまいのカード、決して切らないカードではあるのだが
とっときの「最後の切り札」として「自殺カード」を懐に忍ばせておくのは、
満更否定できる考えではないと思う。