うつ病の家事と育児4 ご飯は食べないと
調理 掃除・整頓 洗濯 と家事を分類すると、一番大切で待ったなし
なのは「調理」である。
ゴミでは死なない。荒れ果てた部屋でも生き延びる事は出来る(例 ごみ屋敷)
洗濯は洗濯機がしてくれる。とはいえ、本当に具合の悪い時は洗濯機のボタンを
押すことも難しかったし、畳んで収納などという部分はパスであった。
いつもうずたかく洗濯した物が積まれていた。
いろいろな部分に目をつむっても食事は無視できない。ゴミでは死ななくても
食事をしなければ死んでしまう。
「ひまわり」に依頼する前、私は「魔の4時」に苦しんでいた。
うつで寝たきり状態の私がふと時計を見ると「4時」
である。そろそろ夕飯を作らなくてはいけない。
よろよろと起き上がり、決死の思いで食事を作る。
作るので瀬一杯で、鍋などを洗う余裕はない。
シンクや調理台は洗い物で一杯のまま、食事をテーブルに並べると
精魂尽き果てて寝床に倒れこんでいた。
家族と一緒に食卓を囲み、団らんするなどというエネルギーは残っていない。
私が「ひまわり」に依頼したのもまず「食事作り」だった。
しかし「ひまわり」は週2回であったし、ブログを読んで下さる方の中には
自分で何とかしなくてはいけない環境にある方もいらっしゃると思う。
食事作りを何とかクリアするためのアイデア、ヒントを列挙していく。
・調理を代行してもらう (有償家事援助サービス、家政婦、家族など)
<メリット>手作りの料理が食べられる
<デメリット>味や献立に関する考えの相違 調理する人との意思疎通が難しい
調理する人の技量の差が激しい
・生協
<メリット>自宅まで届けてくれる。重い物の場合助かる。一工夫ある半調理品が
多い。スーパーなどでは見つけられない優れものがある。味付けがしてあり焼くだけでいい魚・肉。パックされたサラダ。解凍するだけで良い煮魚など。
バラ凍結のチャック袋に入ったバラ肉やひき肉はとても使い勝手が良い。
<デメリット>配達は一週間先 本当に具合の悪い時はカタログを見て注文するのも
大儀。前回注文したものをもう覚えていないこともある。
・コンビニやオリジンなどの弁当・スーパーのお惣菜
<メリット>コンビニは身近にあるだろうし、弁当は結構種類がある。手軽。
<デメリット>飽きる。値段がかさむ。子供に見破られる。家族からの不満。
長子が3才くらいの時、コンビニで弁当を買う→保育園に長子と次子を迎えに行く
→自宅に帰り、弁当を皿に盛りつけ夕食として出す
事を繰り返していた時期があった。皿に盛る事で、コンビニで買っていることを
ごまかしているつもりであった。しかしある時「ママ、うちのご飯って
コンビニみたいだね」と言われた。子供は鋭い。
家族によっては「また弁当?」と不満が出るだろう。
・冷凍食品
<メリット>保存がきく 種類が多い
<デメリット>家族の不満(冷凍食品に抵抗を持つ人がいる)
味が濃い 冷凍庫に入る容量に限度がある
七瀬先生に「冷凍庫にたくさん冷凍食品入れておくと安心よ。私もしているわ」
とアドバイスされた。冷凍食品も、どんどん種類が豊富になり味も悪くない。
餃子などの完成品の他、食材(野菜)も買いおくと役に立つ。
・宅配食
<メリット>栄養バランスやカロリーに配慮した食事 毎日違ったメニュー
玄関先まで届けてくれる 洗い物不要
<デメリット>
費用がかさむ(業者による)飽きる
メリットの部分は非常に魅力的に感じられた。費用はいくつか検討し
予算に収まるところを選んだ。
毎日バラエティに富んだ、綺麗な彩の宅配食。
しかし、家族の反対にあって数か月で断念。
飽きるのである。食事が楽しくなくなっていく。
宅配食を食卓に並べると、家族の顔が曇るのである。
正直私もそれは感じていたが、自分が食事作りから解放されるのだから
自分では到底こんな品数のおおい物は作れないから契約を終了
するのは不本意ではあった。
しかし家族は「もう食べたくない!」と口をそろえるのであった。
私の親戚の高齢者が連れ合いを亡くしたのでやはり宅配食を取っている。
「おいしいですか?」と聞くと「もううまいもまずいもないよ。ただ
食べないと死んじゃうからしょうがない」と答えた。
・ヨシケイ(食材ーミールキットー宅配サービス)
<メリット>宅配 栄養バランスが考えられているバラエティに富んだ献立
メニューを考えなくて良い 手作り感
<デメリット>自分の好きな物を食べられない 量が少ない
自宅に献立に沿ったカットや計量を終えた食材が届く。
後は調理するだけ。
実は私はヨシケイは利用した事がない。わがままなのか、お任せするなら
宅配食のように全面的に任せたい。自分が調理するならば好きな物を
食べたい、という我儘からだ。利用者が何人か友人にいるので
その意見を参考とした。
・ウーバーイーツ、出前など
<メリット>好きな物を選べる あたたかい プロの味
<デメリット>費用がかさむ その都度注文する手間
これは緊急避難や、特別な時のため。毎日ウーバーや出前
で済ますのは、費用や手間の面で現実的ではないと思う。
・外食
<メリット>好きな物を選べる あたたかい プロの味
<デメリット>費用がかさむ 出かけなくてはならない
ウーバーや出前と同様
・離乳食
レトルト フリーズドライ 瓶詰
<メリット>手間のかかる離乳食づくりを手放せる
栄養面・衛生面で安心
<デメリット>価格 手作りでないという罪悪感… 買いに行く手間
離乳食は少ない種類しかおいていないスーパーもあり、ネットショッピング利用
もいいと思う
・会社や学校での昼食
学食 社食等の外食 購買のパン コンビニ利用
本人が自分の弁当を作る(我が家では実現せず)
<メリット>手間のかかる弁当づくりを手放せる
<デメリット>価格 手作りでないという罪悪感… 食堂に行ったり買いに行く手間