そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

うつ病の家事と育児6 家族の協力ー悟りの境地の効用ー

前項で卯川さんに「何故子供に家事を手伝わせないの?」と迫られた

件を書いた。

確かに、母親が、妻がうつで家事が出来ないのであれば、他の家族がカバーする、

手伝うというのは常套でもあり、尤もな話だ。

しかしうつで疲弊しきった身には、他者に家事を教えたり指図する気力も

残っていないかった。

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家事を手伝うのが前向き・プラスの協力としたらもう一つ、マイナス・後ろ向きの

協力の仕方があると思う。

それは「文句を言わない事」

コンビニ弁当が続いても、調理にかかるのが遅くなり夕飯が遅れても、

家が汚くても洗濯物が畳まれていなくても「責めない」

子供は幸か不幸かそういう環境で育ってしまったせいか、

比較的慣れてしまっているのだが、夫は最初、疲れて帰って来て家が散らかって

いると余計に疲労が増すと怒ったり、ご飯が粗末であると文句を言う事があった。

「こんなんじゃ子供の手本にならないよ」とも言われた。全くもって悪い見本

そのものだ。

しかし動けないものは仕方がない。駄目なものは駄目なのだ。

家族もだんだんそれを理解し、諦め、悟りの境地に入っていく。

どんなに家が汚かろうが、洗濯物が溜まっていようが動じない。

ご飯がなければ買いに行く。

私に要求したり、不平を言う事はなくなった。プラスの協力のように

家事がはかどって、万事整うのが理想だけれど、マイナスの協力でも

精神的に随分救われた。

 

家事を仕込む機会を逸した結果、うちの家族ー夫と子供二人の家事能力は

低い、しかし、である。教えた事もないのに、我流で包丁を握り自炊する。

味は…多くを期待すまい。

洗濯は、洗濯機に任せる。彼らは掃除や片付けは好きでも得意でもないが、

人を呼ぶ際には見苦しくない程度には取り繕っている。

何とかなるものだ。

 

追記

「子供に家事を手ほどきできない。家事が出来ない人間になったらどうしよう」

と五藤医師に泣きついた際の回答。

1今は色々便利だから何とかなるんじゃない?

2安井さんの所、男の子でしょ?男の子は彼女で劇的に変わるよ。

彼女がご飯作って、片づけてって言ったらチャンスだね