ヘルパー図鑑25(広島さん)詳細審査
ヘルパー図鑑を書き綴っているけれど、基本的には何事もなく有難く援助
して頂いていた。子供がまだ小さく、私の非常に調子が悪かった時期を乗り越えられたのは、たくさんのヘルパーさんのお蔭と感謝している。
でも普通の援助を書いても何の面白みもないので時にびっくりさせられたり、疑問に思った印象深かった方々について書いている。
非難するつもりはなくて、読んで下さる方にくすっと笑って頂いたり、一緒に驚いて頂いたり、もしくは同じようなサービスを使う場合の参考になったら、と思っている。なのでもしやクレームや不満の書き連ねに見えていないかと心配である。
もっと毒のないユーモアに溢れた調子で表せたらなぁと思うので、自分の
文才を嘆くしかない。
今回は広島(仮名)さんについて。
「ひまわり」でも「つばき」でも、援助の様子を事務局に報告しなくてはならないようだった。援助内容、利用者の様子等々。
広島さんは、詳かに報告をされるのか、心配して下さっていたのかいつも
私の様子を詳細に聞いてくるのだった。
「今日のお加減は如何ですか」「朝ごはんは」「昨日は眠れましたか」「今朝は何時に起きましたか」
まだまだ続く。
「外出はされてますか」「お薬飲んでますか」「病院は今度いつですか」
ことによれば、医師より細かく確認された。
私は通院や服薬は守っていたので、病気・体調の事は医師に任せてあるのに
と内心感じていた。
広島さんは、観察も鋭く
「今日は髪を梳かされていませんね」「寝巻のままですね」「少し太られましたか(!)」「眠そうですが」
と毎回何かしら指摘された。
気にかけて下さるのはとても有難いのだが、そう微に入り細に入り毎回確認されると
こちらも気持ちが落ち着かなかった。
「今日は暑いのに長袖ですね」「この間と同じ服ですね」「○○を買われたのですね」
そんな事を言われると気を遣ってしまう。
そのうち広島さんの援助の日は、構えて身支度するように、想定問答を用意するように
なってしまった。
医師の指導は受けているのだし、一人暮らしでもない。極端な話、私が生きてるか死んでるかの確認くらいで十分なのに、と独言した。