うつ母のサイテー東大育児17 「勉強しなさい」の代わりに2
そもそも子供は、人間は本当に勉強が嫌いなのだろうか?
子供は(大人も)未知の物を見ると目をきらきらさせ「あれは何?」「どうして?」
と知りたくなる。子供は自らの知識欲が満たされるまで質問を続ける。
それが学校に入って教科書の内容が自分の興味を引く内容でなかったり、
難解であったり、親や教師に学習を強制されたものであると嫌気がさすのも分からない
ではない。
ここで勉強の面白さを子供に伝授するスーパー家庭教師でもいたら、寝たきり母と
してはお任せできたのだが(笑)
学校の教師は正直相性もあれば、教師自身の力量の差も大きい。出会いによっては「学ぶ喜び」に導いてくれる可能性もあるが、こればかりは運次第である。
さて、前項で「勉強しなさい」はしばしば「しなさい」の命令で終わっていて、その
効用にまで及んでいないので子供のやる気がわかないのでは?と書いた。
では勉強するとどのようないい事があるのだろうか。
ちょっと検索してみたら
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勉強すると知識が増えて、より多くのことがわかるようになり、自由な考え方ができるようになります。そうやって自分の可能性を広げることで、いろいろな仕事で活躍できます。スポーツ選手になったとしても、世界で活躍するには英語などを学ぶ必要がありますよね。勉強は、人生を豊かにしてくれるんですよ。
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とあった。そう、色々な知識は「力」となる。自分を強く、豊かに、視野を広く
、選択肢を増やしてくれる。
得るものは大きいとは言え、確かに勉強には我慢を忍耐を要する局面があるのも
否定できない。
英単語や公式をコツコツ覚える。漢字の書き取りをする。
いわば運動や楽器での基礎練習だ。すぐにはボールは打てないし、楽器は自由に演奏できない。そこを乗り越えるのが一つのポイントなのだが。
ポイントは即効性のある学びの楽しさを体験させること。そしてその辛さを乗り越えたら、新しく楽しい世界が広がることを伝える。
即効性のある学びは「これ何?」「どうして?」の「ちょっとした疑問」に即調べて答えを導き出してあげる。親が答えてもいいが、そうだと親が知っている事以上の内容は教えてあげられないし、自分で調べる習慣をつけさせたい。
なので小さい頃は一緒にでも本でもネットでもいいので自分の疑問を解決する
爽快感、新しい知識を得る喜びを体感の機会を与えたい。
それから親がごろごろ寝転がりながら(私の事だ)「勉強しなさい」と口を酸っぱく
して言っても全く説得力がない。
親が一緒に勉強に付き合うとか、また親自身が勉強している姿を見せるのはとても
効果的だと思う。
これは私の知人の例だが、会社でTOEICのスコアを900以上取るように言われ、自宅で
英語の勉強をしていた。子供(中学生)がそれを見て、「パパも頑張って英語勉強しているんだ」と刺激を受け、あまり熱心でなかった英語の勉強に取り組むようになったという。学校で英検受験を推奨していたので、父親のTOEIC 900越えと英検合格を競い合うよう勉強したという。
うちの場合夫はともかくも私は寝たきりサイテー育児で、自分を生かしておくのが精一杯だったので勉強する姿を見せるどころの話ではなかった。
しかし夫が家で勉強(仕事に繋がる調べものだが)している姿を良く見せていたし、
私が夫が家に連れて来た外国人と英語で話す(と言っても大して上手くもないのだが)
を見て子供が「ママ、どうしてあの人と話せるの?」と聞いてきた。「英語っていうのを一生懸命勉強したから。敏記や茂洋も勉強したらお話できるようになるよ」と答えた。今は寝てばかりの母も、かつては頑張って英語というのを勉強していた。その
結果、外国の人とお話出来ている。(繰り返すが、大した話が出来る英語力ではない)
親の学ぶ姿、結果を出す姿を見せる。それは「勉強しなさい」を呪文のように唱えるよりも何倍もの効果があると思う。