カンファレンス
主治医の五藤医師の診察の日、先日道で獅子谷医師とすれ違った事。こちらは
相手を見知っているから思わず挨拶したが、あちらは不審に思ったかもしれない
という事を話した。
五藤医師は「獅子谷先生、勿論安井さんの事知ってるよ」
「この病院ね、定期的に常勤の医師と臨床心理士全員でカンファレンスやるの。
それでお互い、自分の患者の事例を話して相談したりアドバイスしあってるのね。
だから、僕も他の先生の患者さんの事分かってるし、他の先生の方も僕の患者の事知ってる」
何か月も入院していれば、五藤医師から何度も「僕の担当の安井さんは…」とカンファレンスで聞かされることになる。頭の中に入るのも道理だ。
他の精神科単科病院ではこのようなシステムを取っているのか分からないが、B病院のお互いの患者の症例を報告し合うのはとても良いと思った。
医師やカウンセラーは一対一だから、他者からのチェックが入る機会がない。
以前岐阜というカウンセラーの対応に非常に疑問を持った話は書いた。
もし、ベテランカウンセラーが相談に立ち会っていたとしたら岐阜カウンセラーのやりように指導も出来ただろうが、一対一の密室ではそれも出来ない。
三人寄れば文殊の知恵ではないが、医師・臨床心理士、お互い活発に意見効果を交わしより良い治療の方法を探っていくのはとても良い事だ、と私の中でB病院の評価は上がったのだった。