そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

一時帰宅1

外泊

そうこうしているうちに、主治医から外泊の許可が出た。

入院の基本的な流れとしては

院内のみで行動。

作業療法などの活動許可

半日外出許可

一日外出許可

外泊(自宅)一泊

と進む。一泊から、二泊、三泊と段々と伸ばしていく。

数泊の外泊がスムーズに行くようになると退院が見えてくる。

外泊がスムーズ、というのは自宅でそれなりに安定して過ごせ、かつ病院に

帰って疲労困憊などという事がないという意味である。

 

最初に外泊許可が出たのは、入院して二か月弱の頃だったろうか。私も家が

恋しく、消灯や起床など何かと制限がある病院を離れて気楽に過ごしてみたかった。

好きな時間に起きて寝て、食べたい物を好きな時間に食べる。

一泊の外泊の日をわくわくして待っていた。

が、あいにくその日は出張や旅行等、家族が予定が入ってしまって誰もいない日になってしまった。

「誰も自宅にいないの?心配だなぁ」主治医は懸念を示したが、

「一泊ですし、大丈夫です」と決行する事にした。

 

外泊の日が来た。今までは外出しても門限を気にしていたが、今日は門限がない。寝る時間も自由だ。順番を気にしながらお風呂に入る事もない。弾む気持ちで病院を後にした。

 

久しぶりに見る我が家は、相変わらず散らかっていたけれど、安心感・開放感で満たされた。比喩でなくばんざいした。やっぱりうちはいい!

見るともなくテレビをつけ(病院ではチャンネル権争いがあるので)ゴロゴロし、

本を読みパソコンをつけた。