離島留学報道で思い出した事1
長崎県壱岐市に離島留学していた高校二年生が行方不明になり、遺体となって
発見されたという、大変残念で悲しいニュースが報道された。
報道されている内容だけではまだ分からない事も多く、軽々しく意見を言うのも気が引けるのだが、この「離島留学」制度は私も真剣に検討した事がある。
私の子供を留学させることを考えたのだ。
亡くなったお子さんの親が何故四年間子供を留学させていたのか。手元から離していたのか。家庭事情は断片的にしか語られていないし、お子さんの口からもう聞く事は出来ない。
親御さんを非難する意見も見た。育児放棄。丸投げ。姥捨てならぬ子捨て。成人前後まで手元で育てる事が一般的なのだから、イレギュラーな選択を取るだけの理由があったのだろう。
私にはもうとっくに成人した子供が二人いるが、その子たちが小さい頃ー 小学生くらいー に真面目に山村留学、離島留学、寄宿学校を検討した。理由は「とても手元で育てられる自信がなかった」「育てる事が酷く辛く、心中や自殺を考えるほどだった」からだ。
このブログのタイトルにあるように、私はそううつー双極性障害2型を患っている。躁転は一度しかなく、長く深い鬱に苦しんで来た。
鬱の中の育児は本当に辛く苦しく、自分が死ぬか、子供を殺すかというところまで追い詰められた。自分が死ぬのはともかくも、子供まで手にかける訳にはいかない。しかし手元においておいても十分世話をする事すらできない。
としたら、衣食住、教育、育児を他に任せるしかない。とてもお手伝いさんを雇える経済力ではないし、としたら全寮制の学校だろうか?調べたら山村留学、離島留学というのもある。そうしたら子供たちはとりあえず生き延びる事は出来るだろう。
精査する余力もなかったので、もう受け入れてくれたらどこでもいい。子供たちの意思確認などする暇はない。私はそこまで追い詰められていた。