そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

病院での食事3 野菜と都市伝説

野菜

病院食についてはちょっと不思議な噂があった。

特定の時期、特定の野菜ばかりが出されるのだ。それも一般的なもの、例えばトマトやきゅうりでなくて ししとう、ズッキーニ、スナップエンドウと言ったちょっと変わった野菜がである。

勿論調理法は毎回変えてあるが食材自体は一週間続けて出たり、朝 夕と出たりする。

「あれー、またスナップエンドウ来たか」と入院歴の長い類澤さんが言った。

「なんかねー、いやにスナップエンドウ続いてみたり、それがぱたっと終わったら

ししとうばっかりだったりするのよね」

確かに、言われてみるとその通りだ。仇のように、ちょっと変わった野菜が続けて出て来て、ぱたっと止み、今度は違うちょっと変わった野菜が出てくる。

そのうちスナップエンドウだけよけて食べたり、「今日もどうせスナップエンドウでしょ?私外食して来る」と出かける人まで現れた。

 

この野菜については噂があって、B病院の構内に畑があって育ててるんだよとか、

院長か誰かが趣味で家庭農園やってて収穫物を持ってくるんじゃ?と根拠のない噂

が立っていた。私も冗談半分に病院の敷地を探検して畑を探してみたりした。ついに見つからなかったが(笑)

どうして変わった野菜が続け様に提供されるかの謎は結局解明されないままだった。

安く手に入る野菜を購入するようにしていたらそうなってしまったのか?

意外と畑説や家庭菜園説が説得力があるように思えてしまうのだが。

(文中は全て仮名・仮称です)