今週のお題「何して遊ぶ?」ーGW その3
今週のお題「何して遊ぶ?」
前回からの続き
宿泊客のみならず、従業員とも一人もすれ違わないまま部屋に案内された。
人気(ひとけ)がないところ特有の静けさ、停滞した雰囲気が漂っている。
「お食事は一階の広間で6時からです。お風呂は9時まで開いてます」と言い置いて
女将は出て行った。
まだ夕飯の時間まで大分ある。館内探検をすることにした。私たちの部屋は、長い廊下の階段寄り、手前側になる。廊下の奥の方は電気もついていない。
一階に行くと、もとお土産売り場の痕跡の残るコーナーがあったが、
シーツのようなものがかぶせられている。そうなって久しいようだ。
探すと卓球台と自動販売行きがあった。ビール以外は全部売り切れだった。
手持無沙汰なので卓球をすることにする。ネットは緩んでいて、ネジにがたが来ているのか締めてもたるんだままだ。凹んだピンポン玉と、ラバーのはがれかけたラケットで卓球を始める。転がったボールを取りに行くと、ゴ○ブリのひっくり返った死骸があった。それもまた放置されて久しいのだろう。
またボールが違う方に点々とした、拾いに行くと見事な綿埃。卓球コーナーはもうどのくらい掃除がされていないのだろう。たとえ普段掃除を怠っていたとしても(それも褒められた事ではないが)宿泊客が来る前にさっと掃除はしないのだろうか?
ピカピカに磨き上げるとまで行かなくても、大きく育った綿埃やゴ○ブリの死骸くらいは始末して欲しい。ボールを拾うたびにゴミや汚れが目につくのが嫌になって、そこそこに卓球をやめた。