患者図鑑119 睡眠関連摂食障害1
前回、睡眠中記憶のないまま物を食べるという話を書いた。
検索したところ、睡眠関連摂食障害と言う病気があるらしい。
上記記事では料理をしてしまう例もあると言うが、私のりんごの場合も
1 りんごを出す
2（多分）りんごを洗う
3 まな板・包丁を出す
4 綺麗に８等分する
まで、まったく記憶にない状態で、寝ながらやったのだ。
そして何故8等分した時点でまた寝床にもどってしまったのかは皆目見当がつかない。
そしてりんごの謎を引きずっているうちに、数日経ちまた似たような事が起こった。家族がお土産に和菓子を買って来た。ピンポン玉くらいの大きさの餅菓子で、一袋に白餅と抹茶の緑の餅と、二つ入っている。賞味期限まで期間が残っていたので、棚においていた。
ところが、ある朝起きると足の裏にやわらかい物がくっついた。見るとその菓子が、袋から半分出かかっている。良く見ると空の袋が一つあり、私が踏んだ袋は何故か緑の餅だけ残っていて、それが袋からはみ出していたのだ。
例によって私は食べた記憶は全くない。そのお菓子を出すにはかけ紐を解いて、包装紙をはがし、箱の中から袋を出して開ける、といくつかステップを要する。それを私は全く無自覚のまま行った訳だ。包装紙や紐はゴミ箱に入っていたのに、何故小袋は放りっぱなしだったのだろう… そして、どうして二袋目は一個だけ食べて放置したのだろう。覚えていない事なので、どんなに考えても分からない。
そして、丁稚羊羹事件、リンゴ事件、和菓子事件はいずれも証拠が残っていたから明らかになったのだが、これがもっと分かりくい形、例えば食パンを一枚食べるとか、チーズを一つ食べるレベルであったら分からないかもしれない。知れず、意識せず物を口にしている姿を想像するとちょっとぞっとずる。
