今日もいつものすいみん不足2
敏弘は、自宅に来るときはパソコン持参で部屋に籠って仕事をするので
リビングに出てくる時間=起床時間とは限らない。
睡眠導入剤を渡した翌日、午前11時くらいにリビングルームに来て
「今起きた!昨日0時くらに寝たのに、一回も起きず今目が覚めた」
と薬の効きぶりに驚嘆していた。懸念の「悪夢」は見なかったようだ(笑)
私は、敏弘に渡した薬にもう一種類足しても全然寝れないと言うのに…
記事を書いていて思い出したエピソードが一つあるのでご披露。その時は
今貰っているのとは違う睡眠導入剤を処方されていた。
まあまあ眠れるかも、と思っていた矢先の話だ。TVであるお取り寄せ菓子に興味を
惹かれ、早速注文、届いたものを冷蔵庫にいれた。
届いたのが夜だったので、明日食べようと楽しみにしていた。
ところが!朝起きたらお菓子が開封され、箱の中が空になっていたのだ。
楽しみにしていたお菓子だったので、夫、息子に勝手に食べたでしょ、と詰問した。
三人とも真顔で知らない、という。そもそも普段から三人はあまり菓子に興味はない。
とすると、私が寝ぼけて食べた…?しかし何度記憶をたどっても菓子を食べた覚えがないのだ。それに、菓子は綺麗に包装されていたから紐を取り、包装紙をはがし…と
色々手数がある。それを全く無意識で私がやったのだろうか。
釈然としない思いを抱えて、次の診察の時に主治医に相談した。主治医は
「ああ、睡眠導入剤飲んでるとそういう事あるね。食べたのはあなただよ(笑)」
「他に歩き回ったり、会話したり、物を動かしたりね」
犯人は私だったのか…
「先生、会話っておっしゃいましたけれど、そういう半分眠った状態で人との会話は
成り立つんですか?」
「ちゃんと成り立つよ。受け答えしている。ただ、会話したことは覚えてないけれどね」
菓子を食べるくらいならともかく、歩き回ると物にぶつかったり転倒する恐れが
あるという事で、薬は変えられた。
菓子は私は食べた事で決定だが、全く味の記憶がない。勿体ない事をした。
(文中は全て仮名・仮称です)