病院での食事1 病院食
前回書いたように、病院食とは言え行事食は出る。お正月、ひなまつり、こどもの日、
七夕など。
とは言え、B病院はセレブ病院ではないので、病院食はプラスチックの容器に入っていて味もメニューもいわゆる「病院食」の域を出なかった。
最初に精神科の入院をしたA病院は、和食メインのAコースと洋食メインのBコースと
選択でき、そこそこ美味しかったのだがここでは一種類の食事しかなかった。
中には健康上の問題から刻み食や減塩食の提供はあったが、基本は同じメニューだった。
入院した時に栄養士からの食事のしおりを貰い、それには「B病院の好評メニュー」として手ごねハンバーグが載っていた。普段の食事は正直いまいちだったけれど、
手ごねハンバーグはさぞや!と心待ちにしていたが率直な感想はファミレスクラスだった。
精神科は消化器疾患の人とは違い、基本何でも食べて良い。入院時は食事は大きな関心事でもあり楽しみでもあるのだが。「牛乳とご飯(米)で栄養とカロリーの帳尻合わせてるだけよねぇ」と辛らつな言葉を吐く患者もいた。
とは言え、私が長子を出産したU病院(総合病院)はもっと酷かった(笑)
そこは看護師さんがベッドまで食事を運んできてくれるのだが、「何か食べられる
おかずないねぇー 安井さん気の毒」と言うような病院だったのだ。
病院では、生活のメリハリをつける為もあり、必ず食事は食堂で取る事になっていた。席は長テーブルの自分の名札がおいてある所に座る。看護師さんと仲良くなってから話を聞くと、席も色々考えて決めているそうだ。例えば足が悪く歩行が困難な人は病室から近い席。歩行が困難な人は何人かいたが(皆高齢だったので年齢的なものだろうか)歩行器を使用している人は、テーブルの端で歩行器を置くスペースのある場所。
ナースステーションの側は、看護師が目を行き届かせる必要のある人。患者同士の相性も考えなくてはないし、私はこの席がいいの!と主張する人もいて、席順を考えるのは一仕事だそうだ。入退院で人の出入りがあるのでそうするとまた席が変わる事になる。