そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

スピリチュアル図鑑16(新潟先生)壮大なチャネリング

チャネリングは一昔前までは目新しい言葉だったように思う。スピリチュアルな世界にも流行りすたりがあるようで、「守護霊」「前世」ブームなど記憶に残っている。

チャネリング」とは

特別の能力を用いて霊的・精神的な世界と交流し,そのメッセージを一般人に伝えること。訓練によってそうした能力を獲得した者をチャネラ―と称する。

(ブリタニカ国際大百科事典 小項目辞典)とある。

チャネリング



今まで経験した占いや霊能者と言った人とはアプローチが違うようだ。

チャネリング」が今よりもっと注目されていた頃、チャネラ―、チャネリング

関する本を読んだ。読後、中でも能力が高いと評判の新潟(仮名)先生に見て貰いたい

気持が起こった。

 

私は一時間一万円を対価の目安にしていたが、その新潟先生は予算を少し超えていた。しかしチャネリングと言う部門だと高くなるのかもしれない、と自分を納得させた。

新潟先生の鑑定する場所は、マンションの一室だった。表札も出ておらず、一見普通の部屋で部屋番号を知らないと探し当てる事はできないだろう。

リスクマネジメント的にはこの方がいいのかもしれない。

ドアを開けると中はミステリアスな雰囲気だった。ミラーボールのようなライト、薄いヴェールのようなカーテン。宇宙の図。

新潟先生は若い綺麗な女性だった。占い師特有の魔女めいた格好ではないが

ふんわりとした純白のワンピースが神秘的な雰囲気だ。

私は名前をチャネリングが初めてであること、うつで苦しんでいて何とか治したい

事を伝えた。

新潟先生は目を閉じて、しばらくすると語り始めた。

「あなたはもともと金星に魂がありました。それが大いなる存在の配慮に

より、現在地球に命ある存在として有る訳です」

いきなり壮大すぎる話が始まった。先生は宇宙の図を紙に書いて行った。地球、惑星、銀河や星団。

「太陽系の惑星ではない、もっと遠い星から移ってくる場合もあります。どこの星に移るかは、その人の使命によって変わってくるのです。同じ星に生まれたからと言って同じ使命を持っている訳ではありません。地球に今生まれた人たちはAグループ… Fグループに分ける事が出来ます。

それぞれ負っている使命・課題が違うのです。あなたの場合はCグループ

です。地球においてあなたがなすべきことは…」(注:記憶を呼び起こして書いているので細かい惑星名などは違っているかもしれません)

先生の話は延々と続くが、どうもスケールが大きすぎる。宇宙規模で俯瞰して見るのも

大切な事だと思うが、人が悩み苦しむのはもっと人は身近で小さな事、例えば仕事がうまく行かない、恋人が出来ないとか、私のような健康問題とか卑近な事なのではないか。高尚でも遠大でもないそれらの問題の解決法を模索してあがき、苦しんでいるのではないだろうか。

宇宙規模の使命と比したら、そんな事は些末なのかもしれないし、大きな視点でミッションを全うするよう心掛けて生きて行けば、自然とそれらの問題は解決に至るのかもしれない。

しかし私はともかく今指に刺さって痛くてたまらないとげを抜いて欲しいのだ。

新潟先生の言葉はうつに翻弄されている私からは何か遠く離れたところの話に

思えて、何だか内容が入って来なかった。