うつ母のサイテー東大育児13 スポーツのススメ
保育園時代はスイミングと工作教室に通っていたが、
小学校にあがりスイミングの動機であった喘息が良くなったことと
友達の影響でサッカーを習い始めた。習い事はサッカーと工作教室の二つになった。
サッカーは小学校の友人複数が習っていた事から興味を持った。
サッカー教室は複数あって、母親がお茶当番、車出し、試合観戦など協力を
求められるもの と、バスでピックアップ。あとは全てお任せの商業ベースの
ものがあった。子供の仲のいい子は前者に所属していて、そちらの方に魅力を
感じていたようなのだがとても私には保護者として手助けをする余力は
残っていない。
少し費用はかさむものの、後者のお任せチームに入って貰った。
太宰治の「桜桃」に「子供より親が大事、と思いたい」という一文がある。
本当は子供は親の協力必要チームに入りたかったが、私は太宰のこの一節を
つぶやき自分を正当化させた。この一文は、子供に悪いと思う時に自分の心を慰める
為良く引き出して来た。
サッカーで後悔したのは「洗濯の大変さ」であった。これも今思えば、用具やユニフォームの管理は自分で、と子供に教えれば良かったのであるが。
その時は(精神状態の悪い時は大抵そうだが)頭がそこまで回らなかった。
スイミングの時は水着、帽子の選択は極々簡単であった。サッカーは
ユニフォームや靴下の泥汚れを落とすのが毎回たいへんだった。スイミングのように
洗濯機にぽんと放り込むだけでは落ちない。
ゴシゴシ汚れを落としながら、次に別のスポーツをするとしたら洗濯が簡単な
競技にしてもらおうと繰り返し思っていた。
「子供より親が大事、と思いたい」
ところで、受験においてもスポーツの経験、中学くらいからは部活動になるかもしれないがとてもプラスに働くと思っている。
体力、精神力、忍耐力、判断力。戦略を立てたり自分の技術向上のため考える力もつく。
試合参加で培われる本番に強い力。瞬発力と持続力。
地味な反復練習が技術の習得に繋がる経験は勉強にも生かせるだろう。
勿論チームメートや顧問の先生との繋がりが得られるのも貴重である。
某塾の講師が「運動部で頑張っていた子は受験でも強いですよ。いざと
いう時集中的に勉強し、頑張りがききます」と言っていた。
勉強は基本座ってやるものなので、立って全身を動かす機会を作る事でバランスが取れ、リフレッシュ出来て双方に良い効果をもたらすと思う。
運動、と一言にいってもチームスポーツ、個人種目、用具(ラケットやバット)を使う物、選手同士の接触を伴うものと色々ある。
前ピアノを習っていた子は学業優秀な子が多かったと書いたが、スポーツにおいてこの
種目は優秀な子が多かったと感じたものは特にない。
六大学野球で東大はぶっちぎりの最下位である。スポーツ推薦もないし、受験で
部活も中断するので致し方ないだろう。
しかし、大学から始めるようなスポーツは意外と(?)東大は強い。
競技ダンス、漕艇、ボウリングなど。前述したような忍耐力や判断力、集中力などが
功を奏しているのではないだろうか。
もし環境が許すならばスポーツを子供にやらせてあげたい。
しかし、うつの母の場合は子供が始末をするのでない限り、洗濯が容易なもの、親の協力が極力求められないものがおすすめだ。