そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

うつ母のサイテー東大育児21 進学先選び

入学試験

小中と公立で来ても、高校では受験を選択せざるを得ない。

それも普通に試験を受ける他に、推薦であったり、AO入試など色々な方法があるのだが。

「東大育児」と銘打ってしまったので、ここは東大進学に繋がる高校選びという

スタンスで話してみたい。

そこそこ東大合格者を出している学校を選ぶというのはまず頭に浮かぶだろう。

確かにそういう学校は、教師達もノウハウを持っているし、見習える先輩達もいる。

何より東大を目指す事を特別視しない環境が良い。

私の友人の子供は、エスカレーター式で大学に上がれる私立高に通っていた。

思うところあって東大受験をしたのだが、周りの生徒ほとんどが付属の大学に

上がる中、受験をするのは本当に辛かったという。

塾選びにしても、受験用の塾の情報は必要ないので皆無。親子共に全て暗中模索しながら進んでいったとか。その孤独に耐えるだけでも大変な事だと思う。

うちの子供は二人とも大学の付属ではない、いわゆる進学校に進んだ。

東大を受ける事はちっとも珍しくないので、堂々と「志望校は東大です」と言え、

勉強に邁進しようと思えばできる状況だった。

保護者会に行けば、どこの塾に行けばいいか、その塾の有効な活用法にまで

詳しい人がいて詳しく教えてくれる。

utuutuyasuyasu.hatenablog.com

上の子の東大受験の体験談を語ってくれた人もいる。

子供の話を聞いていると、学校ではお互い切磋琢磨して時に励まし合い、時に競い合っている様だった。

もう高校の段階になるとかなり(というか益々)子供任せになっていて、時々

保護者会で仕入れて来た状況を必要に応じて提供するくらいしかしていなかった。

 

私は首都圏に住んでいるので、東大を目指す子供が受験するとすればいわゆる

御三家(男子の場合 開成・麻布・武蔵)や新御三家巣鴨・海城・駒場東邦)、

国立、公立上位校、渋幕辺りだろうか。

既に述べたように東大に一定の合格者を出している学校は、子供に取って自然に

大受験に臨め、周りにも恵まれた環境である。

しかし、東大合格者数だけで測ってはいけないとも感じている。

中学受験の場合はその学校で中高6年間を過ごすことになる。進学実績「だけ」を見て

学校選びをするのは危険だ。学校生活は勉強だけではなく、友人作り、部活動、

学校行事(文化祭や修学旅行等)など多彩な経験をする、多くの時間を過ごす

場所なのだから。たとえ東大合格を勝ち取ったとしても、その6年が思い出したくない

辛い思い出になるのは避けたい。

中学1年など、この間までランドセルを背負っていた、声変わりもまだの年だ。

あまりに遠い学校に通わせるのは負担である事も考慮にいれなくてはならない。

もっとも大事なのはスクールカラーだろう。こればかりは、A君には合っても

B君には合わない場合があるのでどれがベストとは言えない。

通っているうちに染まっていく側面も否定できないが。

御三家で言えば、ある人が 開成はgroup(固まる・群れる) 麻布はunique

武蔵はindividual だと評した。異論も例外もあるだろうが、私は言い得て妙だと

思う。どれがいい、悪いではなく子供の特性に合ったところ、無理せずに通える

(学力的にも、スクールカラー的にも、距離的にも)ところを選びたい。

人が羨むような学校に進学しても、合わずに不登校になったり、退学したり

家で荒れたりした例を私は幾つか見聞きしている。

友人の子、咲(仮名)は親の意向で女子御三家の一つに進学したが、

それまで楽しかった小学校とは一変した校風に馴染めなかった。社会人になった

今でもあまり中高にはいい思い出が無いという。

学校によっては中学入学しか選択できない。見学、下調べ、卒業生や在校生に話を

聞いてみるなど必須である。勿論意中の所が見つかったとしても、肝心の受験に通らなくては始まらないのであるが。

 

という話を、某県に住んでいる友人にしたら、「うちだったら公立一校と滑り止め

一校だよ。そんなに学校の選択肢ないし」と言われた。

贅沢な悩みなのかもしれない。