うつ母のサイテー東大育児22 ドラゴン桜「東大合格必勝法 家庭の十箇条」
「ドラゴン桜」という、ドラマ化もされヒットした漫画がある。
2まで作成されるほどの人気作品だ。私は1は漫画、2はドラマしか見ていないのだか。ドラマはかなりテレビ用に改変されているようなので、私が読んだ漫画(
第一作目)について話す。
龍山高校と言う底辺高校に通う生徒(矢島、水野)が弁護士の桜木とカリスマ教師たちのサポートを得ながら、一年間で東大合格を目指すというストーリー。
当然、スタート地点では矢島・水野は勉強の習慣もなく、成績も東大を目指すべくもない悪さだ。結果的には二人とも東大合格を果たす。
私は子供や子供の友人達(東大生)に、現実にドラゴン桜はあり得る?と聞いてみた。
そもそも、カリスマ教師が集結してつきっきりでたった二人に対し指導をする環境があり得ない。
また、例えば高校の一時期にぐれたりして成績がどん底になった生徒がその後巻き返すのはあるかもしれないが、特に水野、幼少期から全くと言う程勉強をしてこなかった生徒、素地のない生徒が一年で合格するのは無理だ、と。漫画だもん、それくらいドラマチックに刺激的な設定にしないと、と彼らは笑っていた。
ところでテレビ「ドラゴン桜2」で「東大合格必勝法 家庭の十箇条」が紹介された。これは元になるネタは漫画である。
列挙する。右の○✕は、安井家の実施状況である。
- 一緒に朝ごはんを食べること →✕
- 何か一つでも家事をさせること →△
- 適度に運動させること →○
- 毎日同じ時間に風呂に入らせること →✕
- 体調が悪い時は無理させず、休ませること →○
- リビングはいつも片づけておくこと →✕✕✕
- 勉強に口出ししないこと →○
- 夫婦仲を良くすること →○
- 月に一度家族で外食すること →✕
- この10か条を父親と共有すること →✕
○も意識的にやったのではない。5は疲れたら子供が勝手に休んだり寝たりしていた。
「無理しすぎじゃない?」「休んだら?」と子供に目を配り、労る余裕はなかったから。8の夫婦仲も、考えてみたら結果的に悪くないんじゃない?という感想があるくらいだ。
2の家事も、「やらせた」のではなく、親のあまりのやらなさに自分で多少は手を出さざるを得なかった状況になったからだ。しかし、やむにやまれぬ状況になって、最小限の事を行うくらいだった。
全部を俯瞰して採点すると半分もやれていない。十箇条は、言われてみたら行った
方が東大合格の為だけではなく、健康や自立の為、平穏な家庭の為にも
いいと思うが、実行できなくても何とかなる。
そもそも、「○○の為に✕箇条の事を実行しよう」が縛りになり、プレッシャーと
なって、○○という目的が叶えられるでなく、その方法を遂行する為に神経をすり減らしていたら本末転倒だ。
十箇条では落第家庭でも、何とかなるものだ。