そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

患者図鑑47 病院選び

病院

 

私はB病院の外来に通っていて、そのまま病棟に入院の流れであったが、入院患者すべてがその過程を通って来た訳ではなかった。

寺池さんは、あるクリニックに通っていたが、そこは入院設備がない。病状から入院の必要が生じて、医師同士が知り合いであって紹介されてB病院に来たパターン。退院すれば、元々通院していたクリニックに戻ることになる。

戸張さんはXという総合病院に通院していた。そこは精神科の入院設備があるのだが、

通院はともかく入院となるとかなり費用がかかるのだという。主治医に相談したところ、「お手軽価格な」(笑)B病院を紹介されたそうだ。

並河さんは、主治医はY病院で、そこにY病院に入院していたが、最長3か月で出されてしまうそうだ。なので一旦B病院に移り、また再度Y病院に帰るというサイクルを繰り返しているという。

仁木さんもクリニックに通っていて主治医から入院を勧められたくちだ。仁木さんの自宅の近くに、Z病院という著名な精神科専門の病院があり、主治医にZ病院はどうでしょうか、と仁木さんからもちかけたそうだ。しかし、主治医は「Z病院はね… かなり症状の重い人が多いよ。あなたが入院したら、ちょっとまわりと合わせて行くのが辛くて、大変になるんじゃないかな」と難色を示し、少し遠いがB病院に入院する運びとなったそうだ。

布川さんはドクターショッピングを繰り返すタイプで、名前を聞いたことがあるような大病院は総なめしていた。しかし、どこに行っても病状ははかばかしくないと顔をしかめながらぼやいていた。B病院にも満足はしていなかった。B病院も彼女の病院歴の一つに埋もれて、またどこか別の病院へさまよっていくのだろうか。

(文中は全て仮名・仮称です)