退院への道1
B病院(精神科単科病院)での「患者図鑑」で大分長くなってしまったけれど、
B病院の一回目の入院は4か月に少し欠ける位であった。
まず、へろへろでもう動くのもやっとという状態で入院
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医師から生活のリズムを取り戻す、起床・睡眠・食事を規則正しく取るように心がけるよう指示される
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何とか食事の時間だけは起きるが後は殆どベッドに寝たきり
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段々エネルギーが湧いてきて、食堂での患者同士の雑談に加わったり、作業療法に参加したりする(作業療法参加も医師の許可が必要)
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半日外出⇒一日外出⇒外泊 と少しずつ病院の外に出る機会を増やしていく
という過程をたどった。外出も、最初は近所のスーパーやコンビニから始まり、
自宅への日帰り、自宅への泊りがけと進んでいく。自宅泊も一泊二日から二泊三日へ、と段階的に伸ばしていく。
外泊を許可されても躁状態になり、また後戻りとなったことは既に書いた。
理想は少しずつ家での日常生活、例えば家事や買い物をスムーズに行う事が出来る事。
それが安定して出来るようになって初めて退院が見えてくる。
入院仲間の鹿倉さんはシングルで一人暮らし。サポートする人がいないので、彼女が帰宅した場合は主治医は微に入り細に入り様子を聞いて、退院後彼女が一人暮らしが出来るか注意を払っていた。
私は家族がいるので、そしてヘルパーに手伝ってもらう旨も伝えてあったので、まぁ7割8割大丈夫なら退院しましょうか、という主治医のスタンスだった。
(文中は全て仮名・仮称です)