患者図鑑1 お話おばさま
私がこのブログを書こうと思った理由はいくつかあって、今までの忘備録
日記がわりと、あと精神科に長年通いかつ入院も複数回して
いろんな人にあった事を書き留めたかったからだ。
もちろん実名は出さないし、設定を少し変えている場合もある。
こんな人もいるんだ、病気を抱えて生きているんだと伝えたい。
三井医師のクリニックは通院なので、それほど協力に印象に残る患者は
いなかった。(やはり入院の時に会った患者さんはインパクトがある)
しかし、一人だけ今でも思い出すような患者さんがいた。
年配の女性のようであったが、カーテンの向こうなので姿は全く見えない。
認知症のテストなのか、看護師があれこれ聞いている。
それにこたえるのだが、全く的外れでありながら受け答え自体は
纏まっているのである。
看護師「●●さん、今日は何月何日ですか?」
患者「うちの猫ったら、昨日かってに扉をあけて外へでてっちゃって…」
看護師「今日のお天気はどうですか」
患者「回覧板がなかなかまわってこないのよ」
きちんと看護師が話し終わってから対応し、さえぎったり澱むこともない。
この患者さんには、看護師の問いかけはどう聞こえているのだろう。
彼女の見えている世界はどのようなものなのだろう。
ご家族は彼女にどう対応しているのだろう。
考えさせられた。