2022-03-21から1日間の記事一覧
入院譚に入る前に、A病院外来で見た印象深い患者さんについて。 そのご婦人は、待合室に配偶者と思しき男性と座っていた。 酷くイライラしている様子が傍からも伝わって来た。夫らしき人は あれこれと世話をしようと気を使っているのだが、彼女は忌々し気に…
他の科でも言える事であろうが、こと精神科に関しては主治医との相性は重要 だと思う。ラポール(調和した関係)が築けるか。信頼がおけるか。腹を割って話せるか。例えば皮膚科でとてもぶっきらぼうで無礼な医師が居たとして、湿疹を みて軟膏を出す。湿疹が…
少し話がそれてしまったが、三井医師の所から帰って来て泣き崩れている私を見た 夫は心配し、真剣に別の病院を探し始めた。 元々、通院しても今一つはかばかしくない病状に不安を抱いていたようだ。 夫が探して来たのは、A病院という有名な総合病院だった。…
ここまで読んで下さった方、飛び飛びでもそうでなくてもお礼をお伝えしたい。 子供たちと安井については分かった。一体夫はどうしていたんだ?という疑問を 持たれた方もいるかもしれない。 夫はごく普通のサラリーマンで、転勤を伴う仕事をしている。 私と…
三井クリニックから転院しようと思ったのは、病状が改善 されなかったのが一番の原因であった。 しかし小さな要因として、居住エリアにあったので知り合いに 会ってしまう、という事があった。 クリニックは精神科単科クリニックである。 まぁまぁ混んでいる…
三井医師のところに通い続けていたが調子ははかばかしくない。 具合が悪いと訴えても、いつもの冗談を聞かされ、薬を変える。 効き目が出るまで1~2週間ほど我慢して服薬するが改善されない。 また医師に訴える。そんなことがずっと繰り返されていた。 その…
私がこのブログを書こうと思った理由はいくつかあって、今までの忘備録 日記がわりと、あと精神科に長年通いかつ入院も複数回して いろんな人にあった事を書き留めたかったからだ。 もちろん実名は出さないし、設定を少し変えている場合もある。 こんな人も…
四津医師の事で脱線してしまった。 私は三井医師にかかり始めた。と同時に敏記と茂洋を 保育園に入れた。 保育園に入れた事で大分楽にはなったが、どうも敏記の時のように すっきりしない。 内服だけでなく、抗うつ剤を点滴も行ったが怠さを酷く感じるだけで…
二谷医師でこりごりし、保健所に相談してかかったのが三井医師のクリニックである。ここは自宅から徒歩15分くらいのところにある。 というか、近辺でメンタルクリニックはここしかなかった。 二人目の精神科医、と書こうと思ったが時系列で正確に考えると三…
無事第二子が誕生した。うちは二人とも男の子で、上の子は敏記、下の子は茂洋という(仮名) 初めは快適に順調に日々は流れていった。 しかし!茂洋が6か月になった頃、あのいやーな感覚が戻って来た。疲れ、不安 憔悴、落ち込み。 少し長く睡眠をとるなど…
そうこうするうちに月日は経ち、保育園に通う子供は2歳を迎えようとしていた。 私は精神的にもすっかり落ち着き、夫と二人目を考えるようになっていた。 夫も私も兄弟がいて、兄弟がいる暮らしは楽しいと感じていた。 医師からは症状が再燃しない保証はない…
一歳児であったが、ちょうどある保育園に空きがあった。 これも幸運であった。(保育園をあまりご存じない方のために 注記すると、低年齢ほど入園しにくい) ならし保育で子供を初めて保育士の手に預けた後の帰り道は 忘れられない。肩の重さがすっと取れ、…
前項と前々項で子供を保育園に預ける決断をした事、当時の私の状況を記した。 小さなお子さんをお母さんが殺してしまった報道を見るととても胸が痛む。 自分もそれに本当に近い状況だったから。 医師の反対意見を飲まずに保育園に預けたのは賢明な判断だった…
その頃の私は育児をするのが心身ともに辛くて辛くて 仕方がなかった。 繰り返し思ったのが「盲腸になりたい」であった。 盲腸になって、手術のため入院すれば子供から 離れられる。育児から離れられる。それほど疲弊していた。 それと、これはデリケートな話…
そんな時ぱらぱらとめくっていた育児雑誌に病気で保育園にお子さんを 預けた人の体験記が載っていた。 私は幼稚園出身で、保育園というものが良く分かっていなかった。 仕事している人が預ける所?程度の認識だった。 「病気の人は子供を保育園に預けられる…
ともかくすがるように薬を口にし、次の通院日だけを心待ちにした。 保健所に駆けこんだ時と違うのは、薬と通院という支えが出来た事だ 向精神薬の副作用として口渇やめまいと言われたが、 そんなものなんでもない。 一度だけ湿疹が出てしまい、その時は薬を…
向精神薬を服用している方はご存知と思うが、 薬が効いてくるには1週間~2週間を要する。 なので先生が1週間後の来院を指示したのは正しい。 だが、だいだい精神科に駆けこむような人は ぎりぎりまで頑張って、ぎりぎりまで踏ん張って どうにもこうにもどう…