そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

小児科医 学者 専門家ー育児法をカスタマイズー

育児に迷った時、かかりつけの医師や保育園・幼稚園の先生に相談したり、育児書をあさったりはどの母親でも経験する事だろう。

しかしそれも場合によっては「毒」になる。専門家や医師の意見が

却って母親を追い詰める結果にもなりうるのだ。

 

子供が小さい頃、「ラジオ育児相談」を時折聞いていた。年配の男性小児科医

と中年の男性アナウンサーが番組を担当していた。リスナーから来る様々な育児相談に

答えていく形式だった。

その医師は著名なのだろうが、回答が毎回母親を責めるパターンに終わっているのが気になった。

悩むに足りない事であれば「悩みすぎ」と責める。

母親の判断誤りなら「それは違ってます!」と非難する。

迷うこと自体を叱る場合もあった。

質問に答える時間の他に、医師とアナウンサーのフリートークの時間があった。「この頃のお母さん、赤ちゃんを見ていて気になる事」がテーマなのだが、そこでも医者は「お母さんの行動」を色々とあげつらっていた。

抱っこの仕方が、あやし方が、赤ちゃんに着せる服装が。良くここまで

細かくいちいち文句をつけられるなぁと寧ろ感心したほどだ。そしてアナウンサーが「そうですねえ、先生。最近のお母さんのそういう所どうかと思いますよ」と迎合するのだ。

悩み相談どころか悩みを増幅させる番組に思えた。

同じ事を言うのであっても、悩みすぎなら「大丈夫です。悩まなくても平気ですよ」違っているのなら

「こういうやり方をした方がうまく行きます」と言う風に持って行けばいいのに

。フリートークのコーナーに至ってはそんな小さい事どうでもいい、どっちでもいいじゃない

と切り捨てたくなった。

あなたの奥様は、お母様はそんな完璧な育児をしていらっしゃるんですか、と毒づきたくなる。批判するだけでなく、あなた自身は育児に手を出していないんですか、と。

育児法は時代によって、文化によって違ってくる。医学も日進月歩。ちゃんと栄養を与え睡眠をとらせ、入浴やおむつ替えという基本的な事を大きく外さなければ子供は

育つ(と産後うつになった自分が言うのもなんだが)

育児本や専門家のいう事を聞いていると、人によって拡げた扇の端と端ほど違っている。

専門家や医師の間でも意見の相違があるということだ、

●●大教授、××大病院医長の言うことであっても自分が苦しくなるのなら、無理して

その意見を選択する必要はない。

その幅の中で、一番自分が納得が行き、自分が楽になる意見。それを選び取る。そして言う事を完全に遂行するのでなく、他の専門家の意見を混ぜたり、自分の

考えを入れたりして取捨選択し、百点満点を目指さない。カスタマイズしたオーダーメード育児をするのが母親に取っても子に取ってもハッピーだと思う。