そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

うつ母のサイテー東大育児4 何歳から東大?

東京大学

 

ものの本によれば、幼児教育は0歳から始まるとされている。

では東大を目指するとして、何歳から「東大行くぞ!」と掲げればいいのか。

 

これに関して、私は背筋が凍るような話を聞いた。

ある女性が出産し、夫の父(赤ちゃんの祖父)が病院に来た。赤ちゃんの

顔を見ながら発した第一声が「この子は東大に入るかなぁ」

何という発想だろう、まずは出産を終えた母親と赤ちゃんの無事と健康を確かめ、これから幸せな家庭の中で育っていく事を願うのが第一ではないだろうか。

また不思議なのが、その母親が義父の希望に応えてこの子を東大に入れなくては、と決心した事だ。

 

確かに東大です、というのは高いステータスがある。漫画「ドラゴン桜」(三田紀房 講談社)によれば「人生のプラチナチケット」だ。東大合格者数が週刊誌に載り、

東大卒がもてはやされるのもそれだけ憧憬の的だからであろう。

東大が日本での大学の頂点(分野によっては必ずしも頂点ではないかもしれない)

であり、莫大な予算や豊富な教員による恵まれた教育環境である事は疑いない。

国立なので学費も安い。

しかし子供が成長する18年後はどうか。グローバル化や多様化が進み、今より

他国の大学に進学する事がもっと広がるかもしれない。

 

しかし、話を広げ過ぎてもまとまりがなくなるので、何歳から東大を意識させるか

という話に戻る。

進学する、受験するには「東大」という存在をまず子供が認識するのが前提だ。

ターゲットを知らなくては話が始まらない。

最初は「ここを目指すのよ」でなくていい。東京大学という大学があること。

それはどこにあって、どんな規模で、どんな施設があって勉強が出来て…

それをおいおい、少しずつ分かって行けばいい。

首都圏に住んでいるならお散歩(コロナ禍の今は分からないが、東大構内は

良いお散歩コースだ)や学園祭に行ってもいい。地方にいても写真やHP

を見たり、東大が絡んだTV番組やビデオを見ることはできるだろう。

今なら「東大王」か(笑) もしくは東大出身の人がインタビューに答えている記事、

書いた著書、何でもいい。

東大出身の知り合いや親戚に会わせたり、家庭教師を東大生にするのもとても良い手だと思う。

東大を出た(もしくは現役の学生)と直に触れ合って「案外普通の人だな」(当たり前の事なのだが)手の届かない雲の上のような存在でないんだと、肩の力を抜く事だ。初めからキリキリここに行くんだ、では余裕がなくなってしまい、苦しくなってしまう。

初めからピンポイントで「受験対象」「進学対象」として東大を捉えるのでなく、

ぼんやりと、存在の認識から入って行き、段々ピントを合わせて行くくらいの気楽さ

で良いと思う。

また、フォーカスしてみて合わなければ、海外含め他大学を選択するのは子供の適性、学力によるだろう。

まず「東大ってところがあるんだ」から始まって、それも出来ればポジティブで身近なイメージで。

その後進学先という観点で見始めるとしたら、早くて小学校高学年くらいかな、と思う。

東大進学を見据えて中学受験にトライするケースがあるだろうから。

ちなみにうちは二人とも中学受験はしていない。小学校時代に東大を受けるなんて

考えてもいなかったと思う。ただ「東大」を知ってはいた。