こんにちは、入院生活
B病院に入院すべく、荷物を持って来院すると防火戸のような大きな扉が開かれた。
この扉の向こうが病棟だ。
東西に横長に病棟があり、東は女性。西は男性。両方を結ぶ場所に
テレビや談話室があり、そこは男女両方利用が出来る。
二、三階とニフロアある。
入居に当たって、入院生活の説明が看護師からなされた。
食事は食堂(男女に分かれている)に来て取る事。
洗濯は洗濯機があるので各自出来る事(勿論家族に持ち帰って貰ってもいい)
お風呂は、共用だが看護師が予定を入れるのでそれに従う事。
体調が悪い時はパスして良い。
違うフロアに行く事は余り推奨されておらず、また自分以外の病室に行く事
(話をしに行く等)は禁止されていた。話は食堂や(これも男女で分かれている)
や談話室でするように言われた。
起床、消灯の時間。
私は精神科の他は、出産で入院した経験くらいしかないが、精神科だから
という厳しさは感じない。例の病院を渡り歩いた須賀さんによると、持ち物を
全部拡げさせられて、中身をチェックされた所もあったそうだから。
五藤医師からの注意事項は、一日中寝巻でなく必ず日中は着替える事。そうやって
生活にメリハリをつける事だった。
あとは「作業療法室」があるが、ここは少し入院生活になじんでから利用しましょう
とのお達しだった。
内科の隅で小さくなっていたA病院と違って、この病院は全員精神科の患者で
医師は全員精神科医なのだ。そう思うと少し身がすくむ気がしたが、ここまで来たら
入院して一日も早く良くなるしかない。不安と、覚悟がないまぜになっていた。