患者図鑑38 病院の怪談その1
気がついたら、記事数200超えてました\(^o^)/ 読んで下さる、来訪して下さる皆様のお蔭です。本当に有難うございます。
今回、暑いので怪談… という訳でもないのですが…
入院中、何気なく「B病院」で検索をしていたら「北野孝 B病院にて死去」
という記事がヒットした。びっくりして色々検索してみるが「1970年代に70代の北野氏がB病院で『心不全』で死去した」以上の事は分からなかった。
北野氏の名は私は聞いたことがなかったが、Wikipediaを見るとそこそこ業績のある有名な人のようであった。
B病院は精神科単科病院なので、ちょっとした持病がある人はいるものの、基本的には精神疾患を患っている人が入院している。他科(例えば内科)の治療はしない。
であるから、北野氏は何で亡くなったんだろう?という素朴な疑問が湧く。
真っ先に頭に浮かんだのは自殺である。自殺した事実を伏せる為、死因を心不全とする事はままある。他には事故死?年齢的に突然死もあるだろうか。
北野氏は男性棟に入院していたはずだから、私のいる女性棟とは別棟になるのだが、
病棟は北野氏が亡くなった当時から建て替えていない。入院中の病院の中で死者が出た事実は妙に生々しく少し気味が悪かった。
しかし思って見たら、最初に精神科の入院をしたA病院は総合病院で、癌の患者もいたし
亡くなる方は珍しくないはずだ。救急車もしょっちゅう来ていた。その時はその事に考えは及ばなかったし、知ったとしても「これだけ大きい総合病院だものね」と納得しただろう。
しかし何故か具体的な記事を見てしまったせいか、死亡者などいないだろうと思い込んでいたせいか、その記事を見てから怖くなってしまった。
(文中は全て仮名・仮称です)