そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

ユニフォーム効果

B病院の数少ないイケメンの一人が獅子谷医師である事は書いた。

utuutuyasuyasu.hatenablog.com

前の記事に書きそびれたが、患者たちは彼の事を「イケメンのゴリ」と呼んでいた。

ゴリとは、バスケットボール漫画「SLAM DUNK」の登場人物赤木だ。漫画を読んだ事のある方はお分かりだろうが、イケメンぞろいのプレーヤーのなかでゴリは決してイケメンではない。けれど、獅子谷医師は背が高くがっちりしていかつい感じなので、体格的には「ゴリ」が一番近い。けれど、ゴリラ顔ではなく塩系のイケメンなので、「イケメンの」と注釈がついていたのだ。

(精神科の患者は結構時間があるので、このようなたわいのない雑談を良くしていた)

とは言え、主治医でないイケメンゴリとは話す機会もないし、通り過ぎる姿を見かけるだけだった。

ところがある時、外出先から病院に帰る時、道路の反対側を長身の男性が歩いてくるのが見えた。何気なく目をやると獅子谷医師だった。白衣姿しか見た事がなかったが

ポロシャツにチノパンという私服・軽装もかっこよかった。目があったので、おもわず

お辞儀をすると、あちらも会釈を返してくれた。

話が逸れるが、ユニフォーム効果は大きく、白衣を着ると誰でもそれらしくなる。

上記「精神科十一人目」で書いた「サトウのご飯」こと蟹田医師の出勤姿を見かけた事があるが、浮浪者か不審者かというしょぼくれたおじさんで、良く警備員が追い返さないなと思う冴えない姿だった。でも、その蟹田医師でさえ(失礼)白衣を着るとぴしっと医者らしくなるのは不思議だ。

ナースは髪をきっちりと纏め化粧は薄い。また別の外出の時、良く気安く話をしていた魚住ナースと病院入口ですれ違った。まとめた髪をおろし、メイクをしなおしたのか、いつもよりきっちりと化粧をした私服姿の彼女は別人のようだった。蟹田医師と違い、いい意味で。ふんわり香水の匂いがして、「これからデートだな」と思ったのは女の勘(笑)

私服デート

(文中は全て仮名・仮称です)