そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

患者図鑑60 友達の作り方2ー患者間でのマウント・カーストー

入院生活

入院生活に限った話ではないと思うが、どこにでもグループや派閥、上下がある。

話がそれてしまうが、私の母が子宮がんを患って入院した際、相部屋に入院した。

見舞いに行くと、母が笑いながら

「ここでは病気が重い人が偉いのよ。入院の回数、手術の回数が多い方が大きい顔をしているわ。病気が深刻な方、がんならステージが進んでいる方が幅をきかせているの」

と言っていた。母は、初期癌でおかげで今も元気なのだが、そんな母は病室では下っ端扱いだったそうだ。

しかし病気が重いと威張っている人は、その誇りに(?)している病気ゆえに命を落とすという笑えない展開だった。母が入院中にも、ステージ4や転移を誇示していた

患者が亡くなるのを何回か見たと言う。

 

B病院は開放病棟しかないので、酷く重篤な患者はいなかった。そのせいか、あからさまな「病気が重い」マウントはなかった。

ただ、障害年金障害者手帳(精神)はいずれも1級が一番重く、年金額も多いのだが1級を持っているのを自慢げに語っていた人はいた。「1級はなかなか取れないのよ!」と。(英検や漢検じゃないのに)

「1級持ち」の他では、入院期間が長い(これは病気が重いのだ、とも言えるが)人が幅をきかせていた。どれくらい長いかというと、20年、30年単位だ。そういうそこに住み着いた主のような人からみたら、昨日今日入院したばかりの患者は何も知らない「新参者」だ。看護師や医師でさえ、彼女たちより後から来ている。長きにわたって入院して来た経験を盾に、マイペース、マイルールで過ごしていた。

主は4~5人いた。皆2,30年入院しているのだから60代以上の年齢だ。同じ部屋に固めれらていて、陰で通称「ヌシ部屋」と呼ばれていた。