そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

おかあさんと(おとうさんと)いっしょ

と言う訳で、メンヘラ歴1/4世紀以上の私であるが、困った事に、嬉しくない事に

目下長男敏記もメンタルを病んでいるのである。

もともと繊細で、細かい事を気にしてくよくよする性質だったのだが、このところ

仕事によるストレスと体調不良で三大欲求ー食欲 睡眠欲 性欲ー が全く無くなってしまったのだという。医者選びが大事なのは、私は身をもって知っていたので主治医、五藤医師に精神科医の紹介を依頼した。五藤医師は、自分の患者の家族は診ない方針だ。それを知っているので、五藤医師以外の、誰か信頼できる医師を、とお願いした。五藤医師の後輩の飛騨医師を推薦してくれた。

飛騨医師は、話をちゃんと聞いてくれるいい先生だと敏記も安心したようだった。

飛騨医師にかかり初めてもう3か月ほどになるだろうか。敏記は私と同居していない。別に部屋を借りている。先日私の自宅の辺りに用事があるから、と泊まって行った。ふとリビングに投げ出された敏記のかばんを見ると、見慣れた薬が… 私の薬が敏記のかばんに紛れ込んだのかと一瞬錯覚した。私が処方されている✕✕という薬だ。うつに効果のあるSSRIである。私は最高用量(2錠)処方されているのだが、敏記は1錠だろうか…(普通は1錠から始めるそうである)

源氏物語に朱雀院が出家した娘、女三宮に「世を別れ入りなむ道はおくるとも同じところを君も尋ねよ」つまり、同じところを目指して修行しましょうという歌を送っている。そういう親子の結びつき、絆があるとしたら、私と敏記の絆が「同じ薬を君も服せよ」なのだろうか。

ちなみに、夫の家系は喘息持ちで、夫の父も喘息用の吸引器を良く使っていた。夫も成人喘息になり、義父の使っていたのと同じ吸引器を使っている。そのうち敏記や茂洋も吸引器を使うようになるのだろうか。おかあさんと おとうさんと いっしょ。

((文中は全て仮名・仮称です)

薬