そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

患者図鑑128 非ファッショナブル(というかファッション以前)

不潔

待合室のユニークな人々の様子を書くと、精神科の待合室って変わった人ばかり!?安井はいつもしげしげと他の患者を観察しているの??と思われるかもしれないが、そんな事は全くない。

殆どの人は、内科・外科で待っている人と何ら変わらない。普通の格好をして、静かにスマホを見たり本を読んだりしている。

しかしたまー-にちょっと目を引く人がいる。しかし、前回書いた舞台メイク(風)

utuutuyasuyasu.hatenablog.com

の女性

にしろ、一度見かけたくらいならさして記憶に残らない。通院の曜日が同じせいか、何度も顔を合わせそしてその度にその独特が堅持され、時にエスカレートしているから自然印象が深くなってしまうのだ。

という私も人の事を言えた義理ではない。うつが酷いと身の回りの基本的な事、洗顔や歯磨きすらできなくなる事は何度か書いた。

しかし、通院だけは死守した。薬を貰わなくては、この苦しみを医師やカウンセラーに伝えて少しでも緩和したいという気持ちから体に鞭打って病院に身を運んだのだ。

当日の洗顔どころか、何日も入浴していない。服は昼夜分かたず同じ物を着ていたのだが着替える気力も無く、何日も寝起きした汚い皺だらけの服、そしてこれは病院について気づいたのだが靴が左右揃っていなかった…

そして医師に「もう2週間もお風呂入っていないんです。(2週間前が直近の受診日だった)その時着て来た服から一回も着替えていないんです」と涙ながらに伝えた。

しかし思い出してみると、主治医はたじろぐ事もなく「ああ、そうなの?じゃあ薬変えてみるか」と平然としていた。私自身が入浴や着替えもしない自分自身にドン引きしていると言うのに。

その時の私を他の患者が見ていたら、くしゃくしゃの頭、顔は汚れしわしわの服、靴は左右違う、そばに寄れば多分臭い… と呆れられたと思う。

しかしうつが少し良くなると、おしゃれはしないまでも一応清潔な格好、髪はとかし洗顔もし、左右靴も揃った物を履いて行くようになるのであった(ごく当たり前の格好なのだが)