大晦日
2022年もあと数時間で終わりです。さして深く考えもなく始めたブログでありますが。
何事も長続きせず飽きっぽい私がここまで続けられたのは本当に有難い事です。
大きく体調(心調)を崩すこともなく過ごせた事も大きいです。
さて、精神病院でのクリスマスについて書きましたので
今度は病院の大晦日&お正月。
「一日外出録ハンチョウ」という漫画があって、借金で首が回らなくなって地下で労働させられる人たちが、大晦日&正月だけは無礼講や多少の我儘が許される事が描かれていた。我儘といっても年越し蕎麦のネギのおかわりくらいの話だが(笑)
精神単科病院、B病院においても多少の特別感があるのが大晦日・お正月であった。
帰宅する人も多かった。帰宅(外出・外泊)は主治医の許可が必要で。病状によって
二週間に一回とか、一回に二泊までなど決められていた。クリスマスに帰宅する人が少なかったのは。お正月に外泊権を確保しておきたいという事情もあったのだと思う。
お昼過ぎ位までは、いつもとさして変わらないが、夕飯に年越しそばが出されるあたりから段々みんなのテンションが上がってくる。共用テレビは紅白歌合戦。普段は9時消灯なのだが、この日ばかりは制限が無い。勿論眠くなちゃった、と途中で自室に帰る人はいたけれど。
それぞれお菓子や飲み物を買い置いて、食堂のテーブルに広げながら見るともなく紅白を見て時間を過ごす。取り立てて何かある、という訳ではないのだけれど新年を迎えるという軽い興奮と今日ばかりは特別、という高揚感が漂っていて心地よい時間だった。
そして紅白が終わると、「そろそろ皆さんベッドに戻って下さい」と看護師さんから声がかかる。「ゆく年くる年」に心を残しながら洗面所に向かいぐずぐず時間をすごしていると12時を迎える。
「新年おめでとう!」とお互い言い合ってベッドに帰って新年度の入院生活一日目が始まるのである。