今週のお題「試験の思い出」
今週のお題「試験の思い出」
折しも試験シーズン。ぴったりのお題。
私が大学を受験する頃、非常にテンパった状態だった。もともと勉強していたなかったところにどんどん入試が近づいてきて、時間切れになりそうだった。
そこで限られた時間を有効に使い勉強すればいいものを、何故か占いの雑誌を買って
入試日(複数受験したので複数ある)のラッキーアイテム・ラッキーカラーをチェックして着たり持って行く事にこだわっていた。
一番最後、本命の大学の入試日のラッキーカラー・アイテムはグリーンのストライプ、
チェーンのベルト、ビーズのついたヘアピン。これらを全てそろえないと足りない学力が底上げされない気がして、全装備で試験に臨んだ。
結果、幸いにも合格出来た。
入学後、友達になった子から「私安井さんと入試の部屋一緒だったんだよ。随分目立った格好していたね」と笑われた。
他の受験生は制服や、シンプルな地味な格好をしていたからきてれつな格好の私は悪い意味で目立ったらしい。顔から火が出るほど恥ずかしい。
まぁお蔭で(?)受かったからいいか。
もう一つは息子の受験のエピソード。大学受験を控え、正月に家族で某有名神社にお参りした。皆でおみくじを引いた。息子のおみくじを見せて貰った。大吉… ではなかった。凶でもなかったから、小吉か末吉だったと思う。すぐ「学業」のところを見た。
さー-っと血が引く思いがした。「叶わず。諦めるべし」と言った事が書いてあったのだ。
「あそこに結ぶ場所あるよ、あ、あっちに屋台が」おみくじから気をそらし、雰囲気を変えるべくつとめた。おみくじの話題をその後する事はなかったが、私の中では時々その内容が頭をもたげ、不安になったり気を揉んだりしていた。道険しけれども通ず とか、困難なりとも努力すれば ならともかく…
合格発表のその日まで気になって仕方なかったが、息子は無事合格できた。
もう話してもいいかと思い、「初詣のおみくじ見た?気にならなかった?」と聞いた。
「見たよ。でも俺自信あったからさ、『へっ』て思っただけ」
気にしていたのは母だけだったようだ。