退院の生活4 躁転… 双極性障害の診断
買い物や、外出の他に今から思うと非常に多弁かつ早口になっていたと思う。もともと口数が少ない方でもゆっくり話す方でもないが、その時は頭に次から次へと話すことが
すごい速さで浮かんできて、言葉が付いて行かずろれつが回らないほどだった。
自分でも聞き取れないくらいの早口だった。
また、攻撃的・好戦的にもなっていた。その時携帯電話の契約、処方薬局などで小さなトラブルがあったのだが、直接相手にクレームを入れるにとどまらず、処方薬局の件は厚生労働省にまで電話をし(結局処方薬局に指導の連絡をしてくれたのだった!)携帯電話は責任者を引っ張り出すにまで至った。
普段の私なら、多少の不満は腹に納めるか、一本クレームの電話を入れて終わる。ところがその時は謝罪の対応の言葉尻を捉えて新たにクレームを入れる状況だった。きっと相手からは「うるさいクレーマー」と思われていた事だろう。しかしその時は自分の正義・正当性を信じて疑わなかった。
睡眠時間も少なかったが、疲れる事もなく活力があった。
自信・万全感・高揚感。そんなものに満ち溢れていた。
主治医は、私が軽躁状態である、と言った。入院中に、鬱状態改善の為に少し強い
薬を使ったが、それが引き金になったのかもしれず躁状態が出た、と。
ただ、元々双極性障害2型であったのでそのような状態になったのであり、もともとの素地が関係しているとも。
その時点で私の病名は「うつ病」から「双極性障害2型」となった。