精神病院 虐待事件2
前回からの続き
滝山病院での虐待動画は強力な証拠になるが、この動画を撮る事が出来ただけでも、弁護士に訴えて明るみに出ただけでもまだましなケースなのだろう。
同病院は死亡退院率が異常に高く、闇に葬られる形で亡くなった方々も少なくないのではないか。事件になった事で救われた患者さんも多いのではないだろうか。
前回、同病院のHPでは面会も外出・外泊も許されている、閉鎖された病院の印象は受けない由書いた。
しかし、「医師の許可により」ともあるので、著しく制限されていたか有名無実だった可能性もある。
閉じられた精神病院で、面会者もおらず外出も出来なければ訴える相手もいない。そもそも親戚縁者、友人とも縁が切れている人もいるだろう。
訴えるにも気力や判断力、行動力が必要だから、それに欠けている患者もいるだろう。
1983年に栃木県宇都宮市の精神科病院、宇都宮病院で、入院患者が看護職員の暴行を受け死亡した事件(宇都宮病院事件)についてWikipediaを見ると
背景として
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本事件の背景には、精神科病院内での入院医療の実態が、外部から見えないことが大きな要因としてある。入院患者の通信・面会の自由が制限されており、入院患者が外部と接触する機会が非常に限られているか、あるいは不可能な状況にあった。宇都宮病院の閉鎖病棟内には委託公衆電話(赤電話)が設置されていたのだが、病院が入院患者の所持金を管理して、入院患者に十円硬貨を持たせなかったため、患者が外部と連絡を取ることは不可能であった。宇都宮病院に他の病院と同程度の通信・面会の自由があれば、本事件は起きなかったかもしれない。
また、
家族間の人間関係の悪化により、措置入院させられてしまう場合もある。
とも書かれている。