親の喪失 ー親の役割5
前回からの続き
父は、親らしいいたわりや思いやりを見せなかっただけでなく、今週のお題
「今だから言える事」に書いたように
女遊びも酷かった。家族を思いやらず、女性関係が乱れていた祖父そのままの
行動を取っていた。祖父を忌み嫌っていたにもかかわらず、同じような道をたどって、
同じように周りを不幸にしていた。
前、離島留学問題について書いた際にたとえ血縁でなくてもだれか真に寄り添ってくれる人がいれば救われる、と言った内容を書いたが、私の場合はそれは母だったのかもしれない。母も大人になった今冷静に見れば、色々足りないところのある人であったが
子供を愛して大切にしてくれた。それは子供心に実感していた。
欲を言えば、過干渉、自分の思い通りに導こうという所があったが、そうすれば子供が幸せになるだろうと言う思い込みからなので父よりは許容できる。
しかし、兄は明らかに母にスポイルされている。私の兄がいかにクズかは上記、今週のお題に書いたがもう高齢の母が兄がちょっと病気をしたと言って、多額の見舞金を出したり、医者を探そうとする(それに兄も甘えて乗っかるのだ)本来なら、兄が母の病院を探し、金銭的にサポートしても良いのに真逆だ。
私は兄ほど母に甘やかされなかった事でだめになるのを逃れたのかもしれない。
親が自分の子をかわいがる、育む。それはことさら医学や心理学を学ばなくても、本能的に出来るものかと思っていたがそうでもない。いっこうに減らない虐待報道、不登校やひきこもりと言った問題も疾患や学校に起因する場合もあるだろうが、家族関係と無縁ではないだろう。
子育てには免許も試験もいらないし、生まれた子は無条件にかわいいものだ。
なのに子供を育てるって難しい。