親の喪失 ー親の役割4
今週のお題や、離島留学問題などの記事を挟んだので、書きかけの「親の喪失」の続きです。
であるから、祖父ー父の父 が亡くなった時も父は嘆くどころの話ではなかった。通夜や葬儀に集まった親戚と酒を飲み、大きな笑い声をあげた。それどころか「自分は親父が大嫌いだったんだ」と言ってはばからなかった。
祖父は私(孫)に対しては特に冷たくも優しくなかった。常に淡々としていた。年を取って丸くなった事もあるかもしれない。
なので私も祖父が亡くなって、酷く悲しいとは思わなかったが、見慣れていた人と永遠に会えなくなってしまうのはやはり胸が痛んだ。私より祖父と近い関係である父が全くそう言った感情を持っているように見えず。誤解をおそれずに言えば寧ろ「はしゃいで」見えた事には強い違和感を持った。
父に取ってはおそらく祖父に取ってもお互い大切な存在ではなく、喪って悲しむ対象ではなかったようだった。
責任や原因がどこにあるにせよ、本当に小さい子供の頃を除いて、私は父とは心底打ち解ける事もなく、どこか距離を置いていた。
学歴で子供や孫をランク付けする事以外にも、私が水ぼうそうで顔中に水泡が出来て
(そう言う状態だから、当然体調は悪く苦しい)いるのを見て、「ああ、気持ち悪い。お化けみたいだ」と言ったり、親戚の前で私の恥になる事を敢えて口にして笑いものにしたり(言わずもがなの話題である)、数多く傷つけられた。
子供が体調が悪いのにいたわりもせず、犯したミスをあげつらう。およそ親の行動として理解も同調もし難いものだった。