占術廻戦4
前回からの続き
この話は占い師同士のdisりやバトルの話ではない。私の知り合い(?)がいつの間にか
占い師になっていた話。
うちの近所に個人商店があった。親が高齢になり、Dさんが代を継いだ。私はなんとなく店のツイッターをフォローしていた。
店に行く機会がなく、久しぶりにツイッターを見ると、何とDさんは店を廃業し占い師に転身していた。
店の事と自身の近況をちまちまと投稿していたツイッターは、占いの情報と、PRに特化して、新たにインスタ・ブログも始めていた。
写真もたくさんアップされていたが、私の知っていた、店に座っていたDさんとは別人のようだ。前のブログに書いたが、星の数ほどいる占い師の中で頭角をあらわしたり差別化するには、それなりの演出が必要なのだろう。自分のラッキーカラーは紫といい、多分特注(あんな色の既製服は滅多にない)を勝負服として、頻繁に動画・画像を含め更新している。本を出したり講演を行うほどにメジャーにはなっていないので、SNSで発信する事はアピール・宣伝として大切なのだと思う。
占い師は公的資格が有る訳ではないので、名乗る事はいつでもできる。どうやって占術を学ぶかは、私には占術学校へ行く、個人的に師匠(もしくは親族)から学ぶくらいしか考えつかない。D氏は師匠とあおぐ人がいる、とツイッターに書いているけれど、名前を明らかにしていない。もしかしたら師匠と呼ぶ人の本を読んだくらい?と邪推していまう。と言うのは、占術の勉強に専念していた期間が見えないからだ。
また一つ気になるのは、SNSを見る限りD氏の占い師としてのキャッチフレーズがコロコロ変わっていることである。機を見るに敏と言うか、時代に迎合するというのか、その時々にニュースやマスコミで取り上げられている事をすぐに取り入れる。
例えば少子化、結婚の困難が取り上げられる⇒子作りのヒント授けます! 運命の相手との縁結び
コロナ禍⇒健康運アップ
物価高⇒物価高の今!金運を上げる秘訣
全方面が得意分野なのだろうか?ちょっと節操のないような…
そんなDさんだが、フォロワーも多く、商店をやっていたころより収入はけた違いになったとインスタで披露していた。
そしてなんと今度は占いセミナーも始めると言う。
私はDさんに占って貰った事はないので、もしかしたら才能があり、当たるのかもしれない。しかし、紫の衣装に身を包み、顔つきも変わり体つきもでっぷりと太って、
「開運」「運命」と動画で熱弁をふるうD氏を見ると、どうしても相談をもちかける気にはならないのである。
… 今回は私がDさんをdisった形になってしまった。
(Dさんについてはところどころフェイクを入れています)