うつ病の家事と育児3 家事援助利用法
十勝保健師が紹介してくれたのは、地元のボランティアグループ。
産後や病気、障害を持った人たちに家事を援助する団体だ。
団体名を仮に「ひまわり」とする。
「ひまわり」は、勉強会のメンバーが元になって作られたグループで
志の高い人たちが集まっているようだった。
だった、というのは「ひまわり」のメンバーで私が顔を合わせたのは
調整員とヘルパーのごく一部で全体像がつかめた訳ではないからだ。
ただ「ひまわり」の出している会報からは、これからもどんどん
活動を拡げ困っている人たちの力になりたいという意欲が感じ取られた。
「ヘルパー」としたが、実はこの呼称は正確ではない。
団体によって「援助会員」だったり、「ケアラー」だったり「スタッフ」
だったりした。便宜上、分かりやすいので(ホーム)ヘルパーとした。
私が利用した経験のある家事援助サービスはこのボランティアベースの有料家事援助サービスの他に
家政婦紹介所 フリーの家政婦さんだ。
有料家事援助サービス(家事援助→家事支援、サービス→団体という呼称の
こともある)の母体は 有志のボランティア団体 シルバー人材センター
生協 社会福祉協議会などである。十勝さんは「ひまわり」をボランティア登録団体
リストより見つけたと言っていた。
有料家事援助サービスのシステムは似通っていて、援助会員(家事を
手伝ってくれる人)利用会員(家事援助を受ける人)に分かれ、
ともに会員になるために数千円の会費を支払う。
会員契約をしてから、実際の会員派遣にはいるのだが
どこも利用会員の需要に援助会員が追い付かないの実状であった。
最大で週2回。2~3時間。それ以上は人を回すのは難しいと言われた。
料金は一時間700円~1000円。交通費別である。
家政婦だと2500~3000円が相場だと言うので、かなり格安になる。
家政婦と違うのは、留守中に援助を行うことは出来ない。
必ず在宅が求められた。
ただ、シルバー人材センターに庭の手入れをしてもらう時に
在宅を求められなかったという話は聞いたことがある。
また「援助会員はプロではありません。普通の家庭の主婦です。
なので高度、専門性を必要としたり危険を伴う家事は出来ません」
と念を押された。
また、私自身は利用していないサービスで
「障害福祉サービス」がある。
これはB病院に入院していた際に入院患者から教えて貰った。
また、虎谷さん
からも色々話を聞かせて貰った。該当する人には
大変有用なサービスだと思う。
障害者(精神障害者も勿論含まれる)に対する、自宅訪問、家事援助のサービス
だ。
上記の表の「居宅介護」の家事援助にあたる。保健所に申請が必要で、
書類提出・審査もある。
サービス開始に当たっては相談員(介護保険のケアマネ的存在)がモニタリング、
介護プランを作成し、介護事業所からのヘルパーが家事援助に当たる。
ただ、介護保険と同じく障害者本人の家事援助しか行わない。例えば
子供の分のご飯も作って下さいとか、他の家族の居室の掃除もお願いします
とはいかない点に注意が必要だ。
これも介護保険と同じで、相談員への支払いは発生しないがヘルパーには
支払いが必要だ。ただ自己負担は一割程度ですむ。
介護保険との併用もできるとの事。