そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

精神科医七人目(島根医師)「優しい」先生ー医師選びのヒントー

夫の転勤先D県は、初めて訪れる土地であった。親戚や友人もいなかった。

今まで頼っていた「つばき」とも別れ、不安は大きかった。が、結果

から言うと援助を受けずとも家事面は何とかしのぎ、また毎日の生活は楽しく

過ごすことができた。

理由は住んだ家がとても便利な立地にあり、スーパー、コンビニ、病院、公園、

学校が至近距離にあった事。近所の方が転勤者の私たち家族にとても親切

にして下さり、親子共に友人に恵まれた事。

気候も人も穏やかなその地で旅行したり、温泉に入りに行った日々は今でも良い

思い出になっている。

主治医の五藤医師

utuutuyasuyasu.hatenablog.com

からは転勤先で通院を続けるよう言われたが、未知の土地で

どこの病院に通えば良いかわからない。五藤医師自身も具体的な心当たりはないと言う。取り敢えず宛先無しの紹介状を貰った。

 

転居前に自立支援

www.mhlw.go.jp

の変更などで保健所を訪ね、新しい通院先を探す不安を吐露した。すると

対応した保健師はちょっとしたヒントをくれた。

本来、保健所(保健師)は特定の病院やクリニックは紹介しない。近くには

○○と××がありますがと伝えるだけだそうだ。でも、と保健師は続けた。

「『優しい』先生を紹介して下さい、とお願いしてみてください」という

アドバイスだった。

 

D県に引っ越し、地元の保健所に電話をした。精神科にかかってきた事、紹介状があること。新しい通院先を探したいが「優しい先生」がいい事。

電話口の保健師はちょっと考えてから、「安井さんのお宅の近くではE医院やFクリニックもありますけれど、●●町の島根クリニック(仮称)の先生は優しいですよ」

保健師さんの親切に感謝しつつ、島根クリニックを受診することにした。

※次に転勤したG県では「優しい先生」紹介の手は通じなかった

 

島根クリニックはバスで20分くらいのところにあった。待合室では緊張したが

保健師の「優しい先生」の言葉に励まされつつ待っていた。

順番になり呼ばれ、診察室に入る。島根先生は「どうも、初めまして」と先生の

方から先に頭を下げた。クリニックのロゴ入りのボールペンを下さった。

「優しくていい人」一見してそんな印象を持った。こちらが恐縮するほど

腰が低く、物腰は柔らかだった。いつも穏やかに十分に話を聞いてくれた。

五藤医師の持つ豪快さやリーダーシップ的な物には欠けるが、いつも

安心して通院することができた。

カウンセラーは置いていないクリニックなので、いつも受診して薬を貰う

流れであった。

2年ほどに及ぶD県での生活が、未知の地であったにもかかわらず、家事援助を使うこともなく無事に楽しく過ごせたのは、前述した恵まれた環境と「優しい」島根先生の

お蔭だと思っている。