うつ母のサイテー東大育児2 保育園と三歳児神話
第一子を妊娠している頃、「赤ちゃんが手を握って生まれてくるのは、幸せの
種を握っているからなの」という言葉を聞いて本当に素敵だなと思った。
その通り、幸せの種を咲かせてあげよう、と心膨らませていた。
予習とばかり育児本も読んだし、早期教育にも興味を持った。
小さい頃から色々習わせて、勉強も運動もできる子に。
私がうつになるまでは。
精神状態が悪くなってからは保育園に子供を預けた。
幼少時の保育園入園については色々な考えがある。
同じ組の保護者は「子供が言葉で不満や要求を伝えられるまで、保育園に入れない」
というポリシーを持っていた。「三歳児神話」も根強い。
私の場合は、もう切羽詰まった状況で、入園をためらう状況ではなかった。
家にいてもろくに食事も作ってあげられず、遊んであげる余裕もない。
それよりは栄養士が考えたバランスの取れた食事を取り、保育士やお友達と
存分に遊べる環境のほうがどれほど良いだろう。
預ける事で私も精神的・肉体的余力が生まれ、その分子供が帰って来てから
世話をする余裕が出来た。
三歳児神話の当否について断ずることができるほどの見識は私にはない。
けれど、それに縛られて自分を、結果子供をも苦しめるのなら
人の手を借りるー保育園の選択は非難されるものでないと思う。
やらなければいけない事がある。でもそれが出来ないのなら、1やらない 2人の手を借りる しかない。育児に関しては、掃除程度は1やらない の選択肢も(望ましくはないが)あるが、食事や着替え、おむつ替え諸々はやらない訳にはいかない。
ならば2人の手を借りる 選択肢しか残らない。
祖父母など親戚の手を借りるのも手だが、家の場合は祖父母はそばに住んでいなかったし、頼れる関係性でない場合もあるだろう。
保育園、特に認可保育園は資格を持った人たちがきちんとしたプランのもとに
保育を行っている。必要があるならば、信頼し、安心して預けて良い場所だと思う。