そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー

双極性障害持ちゆえに出会った色々な人たち、出来事について。精神科入院生活の有様。サイテーな家事・育児についても。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

浴槽の例え うつの人のエネルギー充填

医師に申しおかれた内容は 1きちんと服薬する(これはどのみち毎回看護師が管理) 2つらくても起き上がって食堂で食事を取る。出来るだけ入浴もする 3怠くても必ず昼間と寝る時では衣類を着替える。朝夕の洗面もきちんと であった。 入院の目的・メリット…

精神科初入院 はらはらどきどき後安心

前述したがA病院は総合病院で他にも科がたくさんある。 どちらかと言うと精神科はひっそりとした存在である。 入院はフロアごとに科が決まっていて、精神科は 内科と同じフロアだった。ただ精神科の患者は内科患者とは 同室になることはなく、決まった部屋に…

精神科入院決意 安井、行って参ります!

五藤医師に入院を打診された際、正直抵抗があった。 その時敏記は小学校低学年、茂洋は保育園であった。 子供が小さい事に加え、精神科にかかったいるだけでも 何か後ろめたいような、こそこそする気持ちがあったのに 入院となっては…・ 人に言えない、もし…

患者図鑑4 ナンパおじいさん

誰にでも話しかける患者さんは他科でも見かけたことがあるので、 今回の事例は精神科に特有なことではないかもしれない。 前項で書いたように、受診サイクルが一緒になると同じ患者さんと 待合室で居合わせる事が出てくる。 その人はおじいさんと言っていい…

患者図鑑3 小指イタタ

A病院の待合で印象に残った患者さんの続き。 五藤先生の診療曜日は決まっており、予め予約をいれている。 予約のサイクルが合ったのか、良く待合室で顔を合わせる女性がいた。 彫が深い顔立ちで綺麗な方なのだが、いつも厳しいしかめつらを していた。 例え…

患者図鑑2 激怒するご婦人

入院譚に入る前に、A病院外来で見た印象深い患者さんについて。 そのご婦人は、待合室に配偶者と思しき男性と座っていた。 酷くイライラしている様子が傍からも伝わって来た。夫らしき人は あれこれと世話をしようと気を使っているのだが、彼女は忌々し気に…

精神科医五人目(六会医師) お縄になったら来てください

他の科でも言える事であろうが、こと精神科に関しては主治医との相性は重要 だと思う。ラポール(調和した関係)が築けるか。信頼がおけるか。腹を割って話せるか。例えば皮膚科でとてもぶっきらぼうで無礼な医師が居たとして、湿疹を みて軟膏を出す。湿疹が…

精神科医四人目(五藤医師)安心できる主治医

少し話がそれてしまったが、三井医師の所から帰って来て泣き崩れている私を見た 夫は心配し、真剣に別の病院を探し始めた。 元々、通院しても今一つはかばかしくない病状に不安を抱いていたようだ。 夫が探して来たのは、A病院という有名な総合病院だった。…

夫について のろけではない

ここまで読んで下さった方、飛び飛びでもそうでなくてもお礼をお伝えしたい。 子供たちと安井については分かった。一体夫はどうしていたんだ?という疑問を 持たれた方もいるかもしれない。 夫はごく普通のサラリーマンで、転勤を伴う仕事をしている。 私と…

精神疾患ー逃れられない偏見ー

三井クリニックから転院しようと思ったのは、病状が改善 されなかったのが一番の原因であった。 しかし小さな要因として、居住エリアにあったので知り合いに 会ってしまう、という事があった。 クリニックは精神科単科クリニックである。 まぁまぁ混んでいる…

涙のアンパンマン体操

三井医師のところに通い続けていたが調子ははかばかしくない。 具合が悪いと訴えても、いつもの冗談を聞かされ、薬を変える。 効き目が出るまで1~2週間ほど我慢して服薬するが改善されない。 また医師に訴える。そんなことがずっと繰り返されていた。 その…

患者図鑑1 お話おばさま

私がこのブログを書こうと思った理由はいくつかあって、今までの忘備録 日記がわりと、あと精神科に長年通いかつ入院も複数回して いろんな人にあった事を書き留めたかったからだ。 もちろん実名は出さないし、設定を少し変えている場合もある。 こんな人も…

精神科医三人目(三井医師) つまらない冗談

四津医師の事で脱線してしまった。 私は三井医師にかかり始めた。と同時に敏記と茂洋を 保育園に入れた。 保育園に入れた事で大分楽にはなったが、どうも敏記の時のように すっきりしない。 内服だけでなく、抗うつ剤を点滴も行ったが怠さを酷く感じるだけで…

精神科医二人目(四津医師)セクハラ男

二谷医師でこりごりし、保健所に相談してかかったのが三井医師のクリニックである。ここは自宅から徒歩15分くらいのところにある。 というか、近辺でメンタルクリニックはここしかなかった。 二人目の精神科医、と書こうと思ったが時系列で正確に考えると三…

羊頭狗肉 虚偽広告

無事第二子が誕生した。うちは二人とも男の子で、上の子は敏記、下の子は茂洋という(仮名) 初めは快適に順調に日々は流れていった。 しかし!茂洋が6か月になった頃、あのいやーな感覚が戻って来た。疲れ、不安 憔悴、落ち込み。 少し長く睡眠をとるなど…

二人目 今度はうまく行きますように

そうこうするうちに月日は経ち、保育園に通う子供は2歳を迎えようとしていた。 私は精神的にもすっかり落ち着き、夫と二人目を考えるようになっていた。 夫も私も兄弟がいて、兄弟がいる暮らしは楽しいと感じていた。 医師からは症状が再燃しない保証はない…

保育園 一歳児に空きがあった!

一歳児であったが、ちょうどある保育園に空きがあった。 これも幸運であった。(保育園をあまりご存じない方のために 注記すると、低年齢ほど入園しにくい) ならし保育で子供を初めて保育士の手に預けた後の帰り道は 忘れられない。肩の重さがすっと取れ、…

子供を預けるという事 継子姫

前項と前々項で子供を保育園に預ける決断をした事、当時の私の状況を記した。 小さなお子さんをお母さんが殺してしまった報道を見るととても胸が痛む。 自分もそれに本当に近い状況だったから。 医師の反対意見を飲まずに保育園に預けたのは賢明な判断だった…

盲腸になりたい(ならなくて良かった)

その頃の私は育児をするのが心身ともに辛くて辛くて 仕方がなかった。 繰り返し思ったのが「盲腸になりたい」であった。 盲腸になって、手術のため入院すれば子供から 離れられる。育児から離れられる。それほど疲弊していた。 それと、これはデリケートな話…

天の助け 蜘蛛の糸

そんな時ぱらぱらとめくっていた育児雑誌に病気で保育園にお子さんを 預けた人の体験記が載っていた。 私は幼稚園出身で、保育園というものが良く分かっていなかった。 仕事している人が預ける所?程度の認識だった。 「病気の人は子供を保育園に預けられる…

通院… でも なんだか

ともかくすがるように薬を口にし、次の通院日だけを心待ちにした。 保健所に駆けこんだ時と違うのは、薬と通院という支えが出来た事だ 向精神薬の副作用として口渇やめまいと言われたが、 そんなものなんでもない。 一度だけ湿疹が出てしまい、その時は薬を…

ちょっと、そんなに待てないんですけど

向精神薬を服用している方はご存知と思うが、 薬が効いてくるには1週間~2週間を要する。 なので先生が1週間後の来院を指示したのは正しい。 だが、だいだい精神科に駆けこむような人は ぎりぎりまで頑張って、ぎりぎりまで踏ん張って どうにもこうにもどう…

精神科初潜入(一ノ瀬先生) セレブなクリニック

のち複数の精神科を受診することになるのであるが、今から思っても ここのクリニックは少し変わっていた。 高級マンションの一室にあって、一見普通の住宅である。 ドアをあけても病院らしさはなく、リビングルーム・応接室にあたる ところに医師の椅子と患…

保健所の精神保健相談2

そこの保健所では、精神保健相談は精神科の医師と保健師の二人が対応するシステムだった。 預ける先もないので、私は子供を抱いて相談した。 疲れて体が重くて仕方がない事。育児に自信が持てず、不安で苦しくて仕方がない事。 一週間後の自分が想像できない…

保健所の精神保健相談1

誕生日の事があってからも公園通いは続け、離乳食や断乳など 進めていた。 でも気持ちの不安定ーどうしようもない不安や焦燥感、悲しみ、育児への自信のなさ。そして体が鉛のように重い疲れは酷くなるばかりだった。 育児書など読んで「頑張りすぎなくていい…

とどめの一発 私は一人ぼっち

ダウンとかとどめの一発とか書いているけれど、 私は格闘技は詳しい訳でも興味がある訳でもない。 けれど、TVで見るボクシングなどの試合で ぶん殴られて倒れる、ダメージを受けてふらふらになる、 私の場合は精神的なものだけれどまさにやられている選手 の…

悪魔の電話育児相談

不穏な気持ちを抱えつつ、近くの公園通いは続けていた。 笑顔を作りながら、疲れと不安な気持ちでいっぱいだった。 けれどもママ友にそれも打ち明けることも出来なかった。 私「育児大変よねぇ。何だか疲れちゃって」 友人「あはは、そうよねえ」 で会話終了…

クレッシェンド 不穏な足音

子供かわいい、育児楽しいの平穏な日々が続き、子供が6か月になった頃だろうか? この頃になると、起きている時間も多くなり、色々動くようにもなってくる。 今までは泣く→授乳→しばらく寝る→泣く のサイクルであったのでしばらく寝ている 間は自由な時間。…

前座 本番はこれから

と、ここまでは前座。 本当に大変だったのは、転勤から首都圏に帰って来 (ちなみに転勤先ではその後は地元の方と仲良くしたり、あちこち行き 思い出深い日々を過ごしました)子供が生まれてからであった。 首都圏に帰って来てからほどなく妊娠。子供を持つ…

ダウンから立ち上がれ!!

そんな状況が2か月続いただろうか。近所の人が異様な様子の新妻(当時)を見かねて、家事手伝いの人を紹介してくれた。 「こっちに来て勝手がわからず色々大変でしょ。この人なら何でも知ってるから」 紹介されて来てくれた中年の女性はまさに天の助けだった…